【羽毛布団リフォームの完成】
<リフォーム内容>
- ダブルサイズ⇒ダブルサイズへのリフォーム
- プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄)
- 新品羽毛の補充:ホワイトグースダウン90%(DP390相当)を400g補充
- 新品生地:綿100%・80番手 平織り
- 最終的な羽毛の充てん量:1.65kg
リフォーム参考価格:65,000円(税込)
お客様のご希望に沿いながらプランを決めました。
今回ご注文いただいたお客様は愛知県にお住まいだったので、ホームページからのお問い合わせを通してメールでのやり取りを行いながらのWeb注文です。
お客様の要望をお伺いしながら、リフォームの行程やプランごとのお値段・お見積りなどを詳しくご説明。その後はリフォームしたい羽毛布団を当店まで送ってもらい、実物を見ながら羽毛の状態をチェックしていきました。
⇒お客様から送ってもらった羽毛布団をチェックしてみた結果はこちら。
出来上がった羽毛布団。キレイに仕上がりました!
サイズは現状と同じに仕立て、ダブルサイズです。キルトパターンはたて6×よこ6マスキルト。
布団の中に入っている羽毛の量は1.65kg。羽毛量に関しては少し増やした方が良いかどうか悩みましたが、お客様とのお話のなかで「保温性に関しては特に問題ないので、現状通りの量で良いかな」となり、このグラム数で仕上げました。
結果的には増量しなくてよかったです。だってこれだけ膨らんでくれたら十分!羽毛がしっかりと空気を含んでくれるから体温を逃がしにくく、羽毛布団としてのレベルが一段上がったと思います。
羽毛の量を多くしなかったのにこんなに膨らんでくれた理由は、
- 元々入っていた羽毛の質が良かったから。
- 10年以上使っていたが、羽毛の劣化が進みすぎずに形の良いダウンが残っていたから。
- 新調した側生地には綿100%・平織りの軽量生地を使用したから。
この3つがポイントとして挙げられます。
特に3番目に挙げた「生地の軽さ」。今回使用した生地は一般的な羽毛布団に使用されている生地(綿100%サテン織り)よりも軽量なので、布団に仕上げたときには約300gほど重量を軽くすることができます。さらに平織り生地はサテン織りよりも通気性が良く、洗濯しても崩れにくいのも嬉しいポイント。
羽毛布団の実物で比較してみましょう。
写真右が今回リフォームした羽毛布団、左が綿100%サテン生地で羽毛が1.8kg入っているものです。見た目にもはっきり差が分かるくらい今回の羽毛布団の方が膨らみ・パワーが大きくなっています。
単純に考えれば羽毛の量が多い赤色の布団が勝ちそうなんですけどね・・・。重たい生地で羽毛がつぶれてしまい、ふわっと膨らむはずの羽毛の良さが半減している感じです。
逆に白色の羽毛布団では羽毛の量こそ負けているけれど、生地で押さえつけられていないから羽毛がしっかり膨らんでくれています。着心地も軽やかになるので、掛け布団にもっと軽さを求める方にはこの平織り生地がオススメですね。
K様、このたびはご遠方からのご注文、誠にありがとうございました!
リフォームで生まれ変わった羽毛布団で、これからも気持ち良く・ぐっすりおやすみいただければ嬉しいです☆
それでは、また!