大塚家具ダウナの心地よさをそのまま残しながら羽毛布団リフォームする方法

こんにちは、店長です!

6月では記録的な猛暑・最高気温が全国で相次いでいます。夜になっても気温が下がらずに熱帯夜が続くこともありますので、こまめな水分補給・塩分補給、エアコンなどで適度な室温調整を行いましょう!

うだるような暑さが続く日々ですが、皆さまからお預かりした羽毛布団の状態チェックはしっかり行っております。リフォームで綺麗にしたい、羽毛の吹き出しを解決したい!等のご希望をかなえることができるよう精一杯ご案内しておりますので、結果のご報告まで今しばらくお待ちくださいませ。

さて、今回は東京都にお住まいのお客様からお預かりした大塚家具・ダウナ羽毛布団クイーンサイズのリフォーム事例をご紹介いたします。

お客様からお預かりした羽毛布団

お客様から実際にお預かりした羽毛布団はこちら。大塚家具製のダウナ羽毛布団です。

メールでのお問い合わせでは、

今回、大塚家具のダウナのクイーンサイズをシングルサイズ1枚にリフォームしたく、ご連絡させて頂きました。購入は平成19年12月なので14年ほど経過しています。

経過年数を考えるとシングル1枚が良いところなのかなと思いますが、あわよくば薄めのシングル1枚も出来れば嬉しいです。

ダウナの軽さと暖かさを本当に気に入っているので、もっと軽く、もっと暖かく、とは思ってなくて、ダウナそのままの良さを生かしてリフォームしていただけるのではないかと思い、こちらにご連絡させて頂きました。

というメッセージをいただいていました。

クイーンサイズからシングルへのサイズ変更をご希望で、できれば冬用と夏用の2枚作製したいとのこと。14年前に製造されたダウナであればクイーンサイズで1,240gの羽毛が入っているはずなので、新品羽毛の補充は必要ですが冬用・夏用の作製はもちろん可能です。お見積もりのプランを服数ご用意してお客様に検討していただくことができるようにしましょう。

また、ダウナの着心地を大変気に入っていらっしゃるということですので、保温性と軽やかさのバランスを意識しながら、柔らかくて体にフィットする生地での新調などを計画するように考えていました。

品質表示タグの印字はだいぶ薄れていますが、2007年製造の文字は残っていました。ポーランド産ホワイトマザーグースダウン95%の羽毛が1,240g入りという文字もうっすら見ることができます。「ダウナ・プレミアム」という商品シリーズですね。

湿気を発散させるために日に干したり日当たりの良いお部屋で広げてみたりと定期的にお手入れをされていたこともあり、外見からしっかりと羽毛の膨らみを感じることができました。

ただ、汗や皮脂による汚れやシミが生地に付着して黄色く変色していました。特に首元や顔が当たっていたであろう部分の汚れが大きいです。シミが付着したまま放置すると生地が弱くなって破れやすくなることもあるため、注意が必要です。

ダウナにはよくある「羽毛の吹き出し」ですが、今回はまったく気になりませんでした。布団を広げてバサバサしてみると小さなホコリが少し出てくるかなといった程度。使用歴が10年を超えてくると生地が緩んできがちですが、これはとても優秀でした。

よくよく見ると羽毛の硬い羽部分が生地を突き破ってきている箇所もありましたので油断は禁物です。しっかりお手入れして、これからも安心してお使いいただけるようにリフォームしたいと思います。

さあ、中に入っている羽毛はどうなっているでしょうか?

生地を開いて羽毛を取り出してみます!

取り出した羽毛がこちら。見た目は白くてふわふわ、手触りは羽毛の弾力とハリをしっかりと感じることができたのですが、状態をより詳しくチェックするため手作業で選別していきます。

手作業で羽毛を選別すると、大きくて形の綺麗な羽毛がたくさん残っていることが分かりました。ダウンの中心が濃くてパーマのようなうねりがあり、ひとつひとつの羽毛が分離している。これはまだまだ再利用する価値が十二分にあると判断することができます。

このダウナが製造された2007年当時の羽毛はかなり品質が高かったのでしょう、現在市場に出回っている一般的なマザーグースダウンよりも数段上です。下手な新品羽毛布団を購入してしまうと「あれ、前の方が気持ちよかったな・・・」と後悔してしまうようなレベルに思います。

羽毛は天然素材ゆえに採取される年代によって品質の差・ブレが当然発生します。

当店で用意しているポーランド産マザーグースダウンの原料は品質を維持するためにグースが飼育されている農場を指定し、メーカーも1社に絞って取引するなどの工夫を重ねています。今後は原油高や円安、ヨーロッパ情勢の動向によってかなり大変になるかもしれませんが、できる限り羽毛品質をチェックしながら品質維持に注力できるようにしたいです。

リフォームの完成!

<リフォーム結果>

クイーンサイズ➡️シングルサイズへのリフォーム

  • プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄する)
  • 新品羽毛の補充:なし
  • 新品生地:綿100%・100番手平織り(1㎡あたりの重さ:85g 通気度高い)
  • シングルサイズ(150×210cm)にお仕立て
  • 羽毛量:1.05g
  • 羽毛の片寄りを防ぐ完全立体キルト
  • たて5マス・よこ4マス 9cmマチ

出来上がり参考価格:55,000円(消費税・往復送料込み)

リフォームが完成した羽毛布団がこちら。

お客様と打ち合わせを重ねた結果、今回は新品羽毛の補充はゼロにしてダウナ羽毛布団の中身を最大限利用して冬用の羽毛布団を1枚作製するプランになりました。

できる限りダウナ羽毛布団の着心地を再現するため、キルティングのマス目を同じ数にしたりシングルサイズにちょうどよい羽毛量に調整したりと工夫しています。

ダウナの着心地の魅力である「軽さとフィット感」を実現するため、新調する側生地には綿100%の極細糸で織りあげた平織りを採用いたしました。

羽毛の吹き出しを抑える加工をあえて甘めにしているので、日本基準ギリギリの高い通気性を維持することができます。質感も柔らかく体にフィットするとともに、体温が素早く羽毛に伝わってくれるので、保温性を感じるスピードが早いことも魅力のひとつです。

羽毛の膨らみは当初のまま。羽毛を直接洗浄して汚れや劣化したホコリを綺麗に取り除いています。

新しくなった羽毛布団をお届けしてから数日後、お客様からメールをいただきました。

三浦綿業 三浦様

お世話になっております。連絡が遅くなりましたが、昨日の夜に無事羽毛布団が届きました。広げてみて良い感じに出来上がっていて、今から冬が楽しみです。色々とありがとうございました。

何かありましたら、また宜しくお願い致します。

この羽毛布団が活躍するのは数ヶ月先のことになりますが、これからも変わらず羽毛布団の着心地、気持ちよく眠る時間を楽しんでもらえたら素敵なことだなと思います。

S様、このたびは当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました!

またお気づきの点などありましたらお気軽にお申し付けくださいませ。

それでは、また!