本当は仰向きで寝たい…。寝返りしやすい環境づくりをオーダーメイド枕で実現する!

こんにちは、店長です!

たくさんのお客様からご相談いただくことの多い「枕」についてのお話。今回は久万高原町にお住まいのお客様にオーダーメイド枕をお仕立てした事例をご紹介いたします。

通勤中に当店を見かけていただいたM様。朝起きると首こり・肩こりを感じるとともにいびきについても多少気になることがあり、自分に合った枕を使いたいという願望をお持ちでした。夜中に目が覚めることもあり、もっとぐっすり眠ることができれば気持ち良いのになぁと毎日感じているご様子です。

今現在使用している枕は2つ。柔らかい羽毛枕と低反発枕を交互に使い分け、その日の調子によって変えているそうです。基本的に色々な枕を数週間ごとにローテーションしているらしく、いわゆる枕難民生活が長いといいます。

寝姿勢で多いのは横向き。右側を下にする方が落ち着きます。ただ、横向きで寝ると肩が窮屈になりしんどいので本当なら仰向きで体を広げながらゆったりと寝てみたいです。

仰向きが苦手な人に合う枕の高さは?

仰向きで寝ることができない、苦手だというご意見は当店にお越しになるお客様からよく聞かれる言葉です。

横向きで寝る姿勢の方が安心できる、落ちつくといった心境の問題・慣れの問題という側面にあるのですが、仰向きで寝ると腰が痛くなったりいびきが発生するのでしようと思ってもできないということがあるのです。

仰向きが苦手な場合、使用している枕が高すぎる可能性があります。

高すぎる枕では頭が枕によって過度に持ち上げられ、首の角度が窮屈になってしまい呼吸が浅くなります。喉も塞がって空気の通り道=気道も狭くなるためいびきが発生しやすくなるのです。

同時に、頭と首が持ち上がることで体重が腰に集中してしまい圧迫による腰痛を併発させるケースもあります。

このようなお悩みがある方は、試しに枕なしで仰向きに寝てみてください。枕ありの時よりも首にシワがよらずまっすぐになるので呼吸がしやすく感じるかもしれません。腰にかかる体重も軽くなるので、圧迫による痛みが軽減される可能性があります。

ただし、枕なしでは首にできる隙間をうめることができないので、首が支えられず疲れてくるデメリットがあります。腰痛の方は枕なしにすると反り腰の体勢に近くなることがあるため、背中から腰にかけて引きつるようなピキピキといった痛みが出る場合もあります。

今回のM様も頭の形・首の長さから計算すると「低い枕」を仰向きでは使って欲しいひとでした。極論を言うと合わない枕をするくらいならしない方がマシという方なのですが、さすがに枕なしでは首が疲れてしまうので、オーダーメイド枕で高さを微調整しながら、既製品ではできない低めの寝心地を作り出すことにしました。

枕のなかにクッションを入れてほどよい弾力感を出し、グラム数を計算したパイプを枕の部屋ごとに小分けしながら詰めていきます。仰向きで寝るときに首が痛くならないよう、柔らかい綿も少しずつ入れながらミックスしていきました。

作製したオーダーメイド枕をお渡ししてから数日後、M様に寝心地の実感をお伺いしてみると、

先日はお世話になりました。ご連絡くださりありがとうございます。

可愛いお子様たちのおかげもあり、楽しく癒やされながら枕選びをさせていただくことができました。

ご用意いただきました枕のおかげで、翌日首の痛みが和らぎました。

自身も枕に慣れるまで時間がかかるのだろうなぁと思いながら、より自分に合った理想的な枕に近づけることもできるのかなとも思ったりしています。

またご相談させてくださいませ。今度ともよろしくお願いいたします。

というお言葉をいただきました。誠にありがとうございます!

お使いいただいて数日ではありますが首の痛みが和らいだということで少しづつ効果が出てくれるかなと思います。

ご自宅で使用しているベッドマットレスは少し固めのスプリングマットレスなので、体の沈み込み具合によって枕との相性が決まってきます。もう少し低く調整したり、横向きから仰向きへの寝返りやすさも大事なポイントですので、このあたりはまた日を改めて寝心地をお伺いしていこうと思います。

寝返りしにくい枕だと夜中に目が覚めてしまったり、頭の置き所が安定しなくなることがあるため、ぜひ気をつけて調整したいなと思います!

M様、これからも気になることがあればぜひお気軽にお申し付けくださいませ☆

今後とも何卒よろしくお願いいたします。