Blog 私たちが伝えたいこと

2018/09/14

【ちょっとだけ閲覧注意】大阪府のお客様・フェザー枕のリフォーム

羽毛布団リフォーム

20180908d

こんにちは、店長です!

ホームページからのお問い合わせにて、大阪府にお住まいの方からこんなご相談を受けました。

枕の修理・打ち直しのことで困っていたところ、インターネットで御社のHPを拝見しました。記事を読んで、ぜひともうちの枕のことも相談に乗ってもらいたくてメールしております。
お気に入りの羽毛枕ですが、10年以上も使ってきたために、枕の表面が破れて羽毛が脱落(飛び出してきている状態です)。もう、捨てるほかないかな、と思って諦めていたところ、御社の記事を見て相談している次第です。
購入時期も、素材なども不明で、付着していた商品タグ・商品素材も不明です。ぜひ一度見て頂いて、可能な範囲で修理頂ければ幸甚です。

羽毛枕のお直しについてのご相談は全国から定期的にあります。過去には枕に入っている羽毛の量が少ないから増やしてほしい!というご要望にお応えしたことも。

今回のお客様も長年使っていた枕に愛着があり、汚れや生地の破れが直せるなら綺麗にリフォームしてまた長く使っていきたいという想いをお持ちでした。

私たちとしても、寝具を長く・気持ち良く使っていただけるのはとても幸せなことなので、リフォームが可能かどうか枕の現物を一度送ってもらい、状態をチェックすることになりました。

※これから掲載する画像のなかには羽毛の羽根、特に大きくて黒いフェザーが写っている部分があります。鳥や羽根を見るのが苦手な方・ゾワゾワする方はご注意ください。

お預かりした羽毛枕の現状

20180908a

送っていただいた枕がこちら。約10年使用、男性がお使いだったということもあり、生地に汚れ・シミが付いている状態です。

サイズはたて45cm×よこ65cmくらい。

 

20180908b

裏面を向けると生地が大胆に破れています。生地は2重になっていたので、羽毛の吹き出しがかろうじて抑えられているといった状態。

 

20180908c

それでも生地の縫い目から羽毛・フェザーが飛び出していますね。

 

20180908e

中にはどんな羽毛が入っているのか。生地を開けてみると、大きな羽根がたくさん出てきました。

 

20180908f

ダウンは全く入っていないフェザー100%。硬い芯が付いている大きなフェザーなので、原型を留めている段階ではあります。ですが小さなホコリやチリは確実に出やすくなっているので、破れた生地を変えないまま使っていたら頭がホコリまみれになってしまいそうです。


ここまで枕の状態をチェックしたところで、状態の診断結果と見解をお客様にお伝えしました。

結論からいうと、この枕をリフォームすることは物理的には可能です。

しかし、

  • 枕の使用期間が10年を過ぎていること
  • 中身がフェザー100%であったこと
  • 中からホコリが出やすくなっていること

この3つを考えたとき、新品を購入されることもひとつの選択肢だと思います。

今回の枕をお直しするためには、生地を新しくして中身をできるだけ多く補充することが絶対条件。それを行うと、新品を買うのとほぼ同じくらいのコストになります。特にフェザー枕はダウン枕よりもお値段が安いので、リフォームの方が高くつくかもしれません。

そのことを正直にお客様にお伝えし、どちらの方が良いかじっくり検討してもらいました。すると、

色々と詳しくチェックしていただき、本当にありがとうございます。自分の使っていた枕の状況が、はじめて大変よく分かりました。
なかなか大阪の百貨店の枕売り場でも、このような詳しい説明をしてもらうことはできずに、すぐに、頭のサイズを測定されて、プラスチック樹脂を詰めたオーダー枕を勧められてしまいます。

それで、今後のことですが、三浦様にせっかく見て頂いておりますので、(アドバイスと正反対の依頼ですが)この予算で今回お送りした枕を修理して自宅宛に返送頂けますでしょうか。これはこれで何とか大切に使っていきたいと思います。

というご回答。お客様はフェザー枕の「柔らかいけれどしっかりした寝心地」がとても気に入っているご様子。おそらくオーダー枕(僕たちも作っていますが)や他の枕がどんなに良いと説明されたりおすすめされても、フェザー枕じゃなきゃ何となくしっくりこないんじゃないかなと思います。

そういうこだわりというか、感覚的なところって、結構大事なんですよね。言葉で説明するのは難しいけれど、感触とか自分の落ち着く場所みたいな感じ。これを変えちゃうとダメになることって多いです。枕が変わると眠れなくなるってやっぱりあると思いますよ。

そんなこんなで、枕のお直しは実行決定。やると決まればあとはこちらに任せていただくだけ。お客様の希望が叶うように、当店が責任を持ってお直しさせていただきました!

傷んだ枕をお直しする!

20180908u

まずは生地のお仕立て。新品の生地で枕用におつくりしました。サイズは現状と同じ45×65cmに。

 

20180908x

羽毛布団にも使用する綿100%の生地を採用しているので、羽毛が吹き出す心配はありません。今回はフェザー100%の羽毛を使用するので、芯が突き抜けてこないように生地を2重にしています。この辺りもぬかりなく。

 

20180908g

お預かりした枕から半分ほど中身を再利用します。全部使っても良いのですが、やはり小さなホコリやチリが気になるので、できるだけ良い状態のフェザーを選びながら機械に投入していきます。

 

20180908h

そこに補充するのは新品のフェザー。

 

20180908i

フェザー100%の原料を500g用意しました。こちらを足していきます。

 

20180908j

原料を混ぜる。一度にたくさんの量を入れちゃうと詰まってしまうので、ほどほどから始めていきます。

 

20180908k

ダマにならないようにミックスしていきます。

 

20180908l

生地にはノズルが入るだけの口を開けているので、そこからフェザーを吹き込みます。

 

20180908n

ぐるぐる。風に乗ってフェザーが枕に入っていきます。

 

20180908p

1回目の吹き込みが終わったら、次は新品フェザーのみを補充。用意した500gをすべて使い切りました。

 

20180908q

フェザーが吹き込まれてパンパンになった枕。

 

20180908r

口を閉じれば、枕のお直しが完成です!

出来上がった枕のお直し

20180908s

出来上がった枕がこちら。生地が新品になっているので、劇的にキレイになりました。

 

20180908t

約1kgのフェザーが中に入っています。そのうち新品のフェザーが500gですから、中身の半分が新品に入れ替わった形。手で触るとほどよい弾力性で押し返してくれるので、頭の沈み込みを極力少なくできていると思います。その辺りを特に今回は気を配りながらお直しさせていただきました。

キレイにお直しが完了した枕、お客様の目には一体どのように映るのでしょうか?出来栄えに満足していただければ嬉しいな。そして、これからまた毎日気持ち良く使ってもらえればありがたいですね。

9月14日(金)追記

出来上がった枕がお客様のもとに無事到着。早速お使いになったとのことで寝心地の感想をいただきました!

無事に枕、届きました。お世話になりました。早速昨夜使ってみましたが、かなりいい感じでよく眠れました。
もう暫く使って、また感想を送らせてもらいます。ありがとうございました。

いや、喜んでもらえて本当に良かった!よく眠れたという言葉を聞くのが一番うれしい瞬間ですね。

これからも長く愛用していただければ幸いです。本当にありがとうございました☆

 

The following two tabs change content below.

店長・三浦 峻

大学卒業後、雑誌編集・ライター業を経て寝具メーカー【西川リビング㈱】に入社。4年間みっちりと寝具・眠りに関する事を勉強して地元・愛媛県に帰郷。現在は三浦綿業の店長として、眠りの大切さを多くのお客様にお届けしています。
カテゴリー キャンペーン・お知らせ

現在、お知らせはありません。