【松山市のお客様】オーダーメイド枕に変えて良かった3つのこと。

こんにちは、店長です!

4月前半にオーダーメイド枕を作成したお客様との話。高さをぴったり合わせた枕をお持ち帰りされた数日後に電話をいただきました。そこで枕を変えてからのこと、使い心地、以前使っていた枕との違いを詳しく教えていただくことができたので、参考事例としてまとめてみようと思います。

どうにも合わない枕の寝心地。

オーダーメイド枕を試してみようと思ったきっかけは、今使っている低反発枕への不満から。テンピュール製でそこそこしっかりしていると思い購入したけれど、寝ているうちに首が痛くなってどうにも具合が悪かったそうです。

テンピュールやトゥルースリーパーに代表される低反発素材の枕。実際に使用されている方も多いと思いますが、合う・合わないという相性が人によってハッキリ分かれます。

もっちりとした感触は手で触る分にはとても気持ちよく、頭を優しく包み込んでくれそうなイメージがありますよね。事実、枕やマットレスの材料として低反発ウレタンは一定の人気があり、興味を持っているお客様も多いです。しかし多くの低反発ウレタンは温度変化に弱く(気温が低いと硬くなり、気温が高いと柔らかくなる)、通気性も悪いために湿度調整が苦手。頭をホールドされるような使い心地に違和感を感じる方も少なくありません。

もちろん、低反発枕が合う方も大勢いらっしゃるので一概には言えませんが、私がテンピュール枕やトゥルースリーパーのマットレスを実際に使っていた時期に感じたのは「クセが強い」ということ。フィット感はすこぶる良いのに支える力がもう一つ足りないので、頭の位置を何度も調整していたのを覚えています。マットレスは腰が必要以上に落ち込むプラス背中の寝汗がひどくなったので数ヶ月で使用を中断。それ以降、低反発素材の寝具をお客様にオススメすることはほとんどなくなってしまいました。

オーダーメイド枕はどのように作る?

今回のお客様にとって一番の悩みは首のコリ・痛み。朝起きた時に感じる首の不快感をどうすれば和らげることができるか、を考えていきます。

肩こりに代表される「コリ」の原因は、過度な緊張により硬くなった筋肉が引き起こす血行不良だと言われています。筋肉の緊張を引き起こすのは猫背や反り腰などの不良姿勢が主な理由。寝ている時でいうと「高すぎる枕で首が曲がりすぎている」とか「横向きで寝る時に肩がつまって窮屈になっている」など、頸椎・背骨の位置バランスを崩してしまった寝姿勢を指します。

立っている時や座っている時は意識がありますから、ちょっと今姿勢が悪いなと感じたら背筋を伸ばしてみたりストレッチを行ったりできるのですが、寝ている時というのは完全に無意識状態なので、睡眠中の首の角度を自分でどうこうしようとしても100%無理です。

睡眠中の姿勢を綺麗に保つためには、適正な高さに調整された枕や体全体を均等に支えるマットレスが必要。頭と首を適度に支えることができれば、体全体が脱力しても綺麗な姿勢で眠ることができます。

体型を測定しお客様にお作りした枕は、

  1. 首への負担を軽減するために柔らかな綿を枕に使用
  2. 横向きで寝る時にはある程度の高さが必要
  3. 仰向き寝の時には首が曲がらないように枕を低く調整した

という3つのポイントに重点を置きながら調整してみました。

実際に使ってみて、どうだった?

枕をお作りして数日後。オーダーメイド枕の寝心地はいかがでしょうか??

①首の痛みがラクになった。

まず驚いたのが首がとても楽になったこと。以前の枕で感じていた首の不快感が少しずつ和らいでいることを実感しているそうです。首の形にしっかりフィットするように調整しているので、その効果が出ているとすればめちゃめちゃ嬉しい。

お客様の一番の悩みだった「首の痛み」にうまくアプローチできているようです。

②枕の寝心地に安定感が出た。

「感触は柔らかいけれど沈みすぎないので安定感がある。頭を枕に置きやすくなった」という感想。これはオーダーメイド枕の構造にヒミツがあります。

首が痛いと悩むお客様には硬い素材よりも柔らかい感触の方が合いやすいという経験則があるので柔らかい綿を全体に使用していますが、枕内部にはクッションシートの土台を挿入しています。この土台によって頭の重みをしっかりと受け止めながら、スムーズな寝返りもサポートすることができます。

③仰向き寝がしやすくなった。

今までは横向きで寝ることが多かったけれど、仰向きで寝付くことが多くなった気がするという感想もいただきました。

これはおそらく今まで使っていた枕が仰向き寝には不向きだったのでしょう。テンピュール枕の多くが首に当てる部分が高くなっている構造なので、首への突っかかりがキツかったのが原因かもしれません。

誤解のないように言いますが、横向きで寝るよりも仰向きで寝る方が体に良い、なんていうことはありません。逆もまた然りです。

仰向き・横向き・うつ伏せ寝。眠る姿勢別メリット、デメリットまとめ

理想は「仰向き・横向きどちらでも楽に眠ることができる」です。今回のお客様の場合は、今まで横向き寝の時間が多かったのが枕を変えたことで仰向き寝の時間も増えつつあるということ。無理のない姿勢でおやすみいただける時間が増えているとすれば、毎日の眠りがもっと良質なモノへと進化していくはずです。

 

自分にぴったり合う枕ってどういうものだろう、肩や腰への不安を忘れて眠ることができるマットレス、寝具ってどういうものだろう。