こんにちは、店長です!
愛媛県でももうすぐ梅雨入りですかね〜。例年に比べて遅い時期ではありますが、来週(6/26〜)あたりから天気が変わりやすい日が続くかもしれません。
ジメジメした天気は布団にとって一番の大敵です。湿気がこもってヘタってしまったりカビが生えてしまったりしないように、年に一度はお布団のお手入れをしっかり行うのがベストですよ!
ダブルサイズの羽毛布団をなんとかしたい!
今回ご紹介するのは松山市のお客様が持ち込まれた羽毛布団リフォームの事例。5年ほど使用したダブルサイズ羽毛布団のお直しです。
メーカーは京都西川。ダブルサイズにしては少し羽毛量が少なめの1.5kg。西川製ならダウンサイズで羽毛量1.7kgほどが平均的でしょうか。
布団生地の素材はポリエステル85%・綿15%。ポリエステルが多めにミックスされているので「軽くて柔らかい」というメリットが生まれますが、綿100%生地と比べて吸湿性と通気性が圧倒的に下がります。これは羽毛布団の使い心地にとって致命的な欠陥です。変にムレたり羽毛が呼吸できす呼吸窒息するような環境になってしまいます。
羽毛の良さを最大限引き出すために、当店ではやはり綿100%生地をおすすめいたします。
さて、こちらのお客様は引越しを機に布団を買い揃え、ご夫婦と子供さんが川の字で寝るために現在はシングルサイズの羽毛布団を使用されているそうです。以前お住まいだったお家ではダブルサイズが現役バリバリだったのですが、今ではサイズが大きすぎで逆に使いづらくなって…。5年ほどしか使用していないので捨てるのはもったいない。なんとかしたい!と思って当店にお持ち込みされました。
布団はまだまだ綺麗だし、中に入っている羽毛も十分使えます。
この羽毛布団がもう一度輝けるようにリフォームしていきましょう!
リフォームの出来上がり!ダブルから2枚作りました
<リフォーム内容>
- ダブルサイズ➡︎シングルサイズへのリフォーム
- プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄)
- 新品羽毛の補充:ハンガリー産ホワイトダックダウン90%(DP380相当)を100g補充
- 新品生地:綿100%・80番手 平織り(1㎡あたりの重さ:94g)
- キルティング:たて6×よこ6マスキルト マチの高さ5cm
- 羽毛充てん量:800g仕上げ
ダブルサイズが使いづらいならシングルサイズにしてしまおう。ということで、サイズ直しが今回のテーマです。シングルなら2枚作ることができるので結果的にオトクだったりします。
まず1枚目は羽毛量800gの合い掛け布団。体温が高い子供さんが使用しても足で蹴ってはだけないように、冬用よりボリュームと保温性を落としています。暑がりのひとでもちょうど良く使えるタイプにしてみました。
生地は綿100%の平織り生地。市販の羽毛布団の綿100%生地よりも軽くて通気性に優れています。もともとのポリエステル混生地よりも圧倒的に羽毛の良さを引き出してくれるので、じっくり使っていただきたい1枚に仕上がりました。
<リフォーム内容>
- ダブルサイズ➡︎シングルサイズへのリフォーム
- プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄)
- 新品羽毛の補充:なし
- 新品生地:綿100%・80番手 平織り(1㎡あたりの重さ:94g)
- キルティング:たて10×よこ7マスキルト
- 羽毛充てん量:300g仕上げ
2枚めは羽毛量300g入りの肌掛け布団。これからの時期にぴったりの夏用布団に仕上げました。
キルティングはマス目を細かくとって羽毛が片寄りにくいように。家族みんなで使っていると掛け布団って引っ張りあいこしがちですが、もしそうなっても羽毛がスカスカにならないように工夫しています。
生地はこちらも綿100%平織り生地。丸洗いしても崩れにくいので夏用寝具にもぴったりの生地だと思います。(羽毛布団の丸洗いは寝具専門店やクリーニング屋さんにぜひご相談ください)
Tさま、このたびは当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました!
新しく生まれ変わった羽毛布団をご家族皆さまでぜひご愛用いただければとっても嬉しいです☆
それでは、また!