羽毛の吹き出しが気になる大塚家具・ダウナをリフォーム【大阪府のお客様】

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こんにちは、店長です!

今回は大阪府にお住まいの方からホームぺージからのお問い合わせで、大塚家具のダウナ羽毛布団のリフォームを承りました。ダウナのリフォームがつづいております!

お預かりした羽毛布団

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お預かりしたのはダブルサイズのダウナ。ナンバーには「201001-」とあるので2010年1月に製造or販売されたものでしょう。お客様も8年ほどの使用だとお話されていました。

丁寧にお使いになっていたと思われるので、目立つ汚れや生地に穴が開いているなどの劣化はありませんでした。

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羽毛布団リフォームを進めるうえで、お客様から

  1. ダブルサイズが大きすぎるのでセミダブルサイズにしたい。
  2. 羽毛の吹き出しが気になるので、それを改善したい。

という2つのご希望をお受けしていました。

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ダウナの生地はとても軽くて薄いです。ドイツ製の平織りバティストで通気性も良く、羽毛布団にはぴったりの生地ではあります。しかし糸の本数が少ないうえにダウンプルーフ加工を行っていないため、羽毛の吹き出しが通常よりも発生しやすい生地になっていることは事実です。

今回お預かりしたダウナも生地の表面をよく見てみると、細かいダウンが少し吹き出しているのが確認できました。

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中に入っている羽毛の状態を実際にチェックしてみましょう。

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写真の上が新品の羽毛。下がダウナから取り出した羽毛です。

パッと見て一番分かりやすいのが色とピリング(絡まり)。ダウナの方が8年間の使用で薄く色づき、羽毛が絡まってダマになっているのが見えます。ダマになるということは羽毛が縮んで大きく開くことができていない証拠。空気を含む力やふくらむパワーが若干落ちている状態ですね。

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大きなダウンはきっちりと残っています。これはちゃんと残してあげて、まだまだ再利用する価値があるレベルですね。

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ピリングを起こしている羽毛や小さくちぎれてしまっているダウン。こういったものは洗浄と乾燥を行って復元できたものは再利用していきますが、劣化が進んだものはどんどん取り除いていきます。

劣化が激しいダウンは糸切れしやすくホコリになりやすいです。これを取り除いておかないとリフォームしてもホコリが出てきてしまうので注意が必要ですね。

リフォームの出来上がり

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<リフォーム内容>

  • ダブルサイズ⇒セミダブルサイズへのリフォーム
  • プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄)
  • 新品羽毛の補充:スティッキーグースダウン95%(DP440相当)を300グラム補充
  • 新品生地:綿100%・80番手 平織り
  • キルティング:たて6×よこ5マス立体キルト・マチ7cm
  • 最終的な羽毛充てん量:1,1kg仕上げ

リフォーム参考価格:66,800円(税込)

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出来上がりはとてもキレイに仕上がりました。

生地は綿100%の80番手・平織り生地。羽毛の吹き出しを防ぐダウンプルーフ加工を行いながら1㎡あたり94gという軽量性を実現しているタイプです。

ダウナの生地は1㎡あたり86gほどで軽さを比べるとどうしても負けてしまいますが、お客様の「羽毛の吹き出しを防ぐ」という希望を叶えつつ軽い着心地をギリギリまで維持することを考えてチョイスしました。

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劣化した羽毛を取り除いた分新しい羽毛を補充するのですが、今回のチョイスではスティッキーダウンという特別な羽毛を300g使用しました。

スティッキーダウンとは非常に絡まりの強いダウンで耐久性・保温性ともに桁違いに強いのが特徴。さらに、手選別で大きな羽毛だけをセレクトしているので、一般的なマシン選別による羽毛に比べてホコリやゴミの混入がとても少ないのです。

ご依頼いただいたお客様は羽毛の吹き出しをとても心配されていたので、長年使用してもホコリや劣化ダウンが極力出ないようにするため、スティッキーダウンの補充をお薦めさせていただきました。

少しでも安心して羽毛布団を使って欲しい。これが今回の羽毛布団リフォームのテーマになっています。

M様、このたびは誠にありがとうございました!

キレイになった羽毛布団で、これからの寒い季節もあったかく過ごしていただけば嬉しいです☆

⇒M様が羽毛布団リフォームの感想をブログに書いてくれました!

https://e-blog.me/2018/12/04/post-6019/

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