こんにちは、店長です!
連休明けから一気に気温が低くなる予報もあり、ようやく秋冬シーズンの到来を感じる今日このごろ。心地よい保温性で包み込んでくれる羽毛布団が活躍する季節がやってきました。
当店では年中問わず羽毛布団のお手入れ・リフォームを手掛けております。今回は東京都にお住まいのお客様から大塚家具ダウナ羽毛布団のリフォームに関するお問い合わせをいただきました。
お客様からいただいたご相談内容としては、
- 20年ほど使い続けているので綺麗にお手入れしてほしい
- ダブルサイズからシングルサイズに変えてほしい
- 軽くて一年中使える着心地はそのまま維持したい
という3つのポイントがあります。ダウナ羽毛布団は1988年に販売開始され現在までずっと続いているブランドですので、15年・20年と長く愛用されているお客様が多いのは事実。
品質の高い羽毛原料は綺麗にお手入れすることで輝きを取り戻し、また繰り返し再利用することができる資源ですので、ぜひ一度状態をチェックしてみましょうということでお預かりいたしました。
※当店まで羽毛布団をお送りいただく際には、布団を入れる袋と着払い用紙をご用意しておりますので送料無料でご利用いただくことができます。
こちらがお預かりした羽毛布団です。
ダブルサイズということで横幅185cm、縦が210cmの寸法です。広げてみると汚れやシミなど目立ったところはなく、比較的綺麗な状態が維持されていると感じました。
おそらく定期的な布団カバーのお洗濯や交換、日干しなどの乾燥を行いながら大切にお使いだったのではないかと想像いたします。
見た目にもふっくらとしていて気持ちよさそう。20年経過してもまだまだこれほど綺麗だなんてやっぱり羽毛布団はすごいなぁと、改めて自然の恵みに感謝したい気持ちを感じました。
では、実際に生地を開いて中に入っている羽毛を取り出してみましょう。
ダウナにはポーランド産ホワイトマザーグースダウン95%/フェザー5%という素材が使用されています。
ポーランドでは羽毛を採取するグースの品種を徹底的に管理しながら生産から輸出をおこなっています。日本でいうコシヒカリやあきたこまちといったコメの品種が徹底管理されるのと同じように、羽毛の品質にブレがないようにしっかりと見極めてくれているのでとても信頼できるのが特徴です。
取り出した羽毛を手作業で選別してみました。
購入から20年経過しているので羽毛の劣化やホコリは多少あるものの、大きくて綺麗な羽毛がたくさん残っていることが確認できました!
グース(ガチョウ)の胸部分から採取されるのがダウンと呼ばれる綿毛のような羽毛。とりわけマザーグースは体長が大きいので胸毛も大きくふわふわ。天然パーマのかかった羽毛は弾力性が強く空気をたっぷり含んでくれます。
このような羽毛はまだまだ捨てるわけにはいきません。大切な資源だからこそ、これからも安心してお使いいただける羽毛布団として再利用することができます。
この結果をお客様にお伝えしたところ、とても喜んでいただきました。愛着のあるお布団をこれからも使い続けることができて嬉しい!というお言葉とともに、リフォームプランをご案内させていただきました。
リフォームが完成!
<リフォーム実施内容>
- ダブルサイズ➡︎シングルサイズへのリフォーム
- プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄する)
- 新品羽毛の補充:ポーランド産ホワイトマザーグースダウン95%を100g追加
- 新品生地:綿100%・ドイツ製平織り生地(1㎡あたりの重さ:75g)
- キルティング:たて6マス・よこ5マス/マチ8cm
- 羽毛充てん量:1,050g入り
出来上がり参考価格:72,000円(消費税・送料込み)
洗浄・乾燥、生地の仕立て直しをしながらお手入れが完了した羽毛布団。
シングルサイズとして生まれ変わりました。
側生地はドイツ製の綿100%平織りを採用。一般的なサテン織り生地よりも圧倒的に軽くて通気性に優れているので、布団のなかまで空気が循環しやすく適度な保温性を感じることができます。
軽くてふっくらと体を包み込む着心地がなんともいえない気持ちよさ。ダウナと同様、体にふわっと掛かる心地でフィット感抜群に仕上がりました。
羽毛量は1,050g入り。冬はもちろん、春や秋などの季節を通してお使いいただけるボリューム感に調整いたしました。
リフォームで新しく生まれ変わったこちらの羽毛布団は、お母様から娘様へ受け継がれるとのこと。ぜひこれからもながくご愛用いただくことができれば嬉しいなと思います。
O様、この度は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
これからも眠りのことや寝具のことで気になることがございましたらお気軽にご相談くださいませ。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。