枕を買うときは「仰向きで寝れるかもしれない」という印象を大事にした方が良い、その理由。

こんにちは、店長です!

枕選びに悩んでいるひとたち、毎朝起きると枕がベッドからズレ落ちているひとたちに聞いてほしい。

今回は枕が合わなくて困っている30代・男性のお客様にオーダーメイド枕をお仕立てした事例をご紹介いたします。

こちらのお客様、奥様が先に当店でオーダーメイド枕を作製してすこぶる気持ちよく眠れるようになったということがきっかけでの来店でした。「自分も枕がほしい!」という気持ちは常々あったものの、なかなかタイミングというかきっかけがなく、なんとなくいつも使っている枕でずるずる寝ている今の現状を解決したい!という希望があります。

奥様も一緒にご来店いただいたのですが、旦那様は鼻炎持ちということもあり、とにかくいびきが凄まじいらしいのです。睡眠時無呼吸症候群のように呼吸が止まっていることはないのですが、かなり大きないびきが出ているそう。これはご本人にも自覚がありました。

そのため、いびきが出来るだけ少なくなるように横向きで寝ることを意識しながら過ごしていたそうです。枕も横向きで楽に眠れるように高めを選んでいるのですが、最近は枕を2個重ねて使っているとのことで、奥様の目にも高すぎて逆にしんどくなっているのでは…と心配になっているご様子でした。

実は、枕を2個重ねて使うという方は意外に多いのです。

その多くが横向きで寝るのが好き、もしくは多いので、肩幅に枕がグッと収まるようにしたり、座布団やタオルなどでカサ増ししながら使っているというひともいらっしゃいます。

体型測定をしてみると、確かに背中が広くてがっちりした体格。肩幅にスキマが開きやすいひとではありました。横向きで寝るなら、ある程度高さがある枕をしていただく方が姿勢が綺麗に安定してくれそうです。

ただ、仰向きで寝るときはまったく違います。むしろ少し低めの枕でも良いのではないか、そう思うような頭の形と首・背中のラインがありました。これでは枕を2個重ねた状態で仰向きになると確実に首が折れ曲がって気道がふさがり、とてもじゃないけれど息がしづらい姿勢になってしまいます。

健常なひとは一晩に15回から20回ほど寝返りを打ちます。横向きでしか寝ていない!というひとも、熟睡して無意識になっているときに少なからず仰向きで寝ている時間があるのです。

もっと呼吸がしやすく、体が開放されて胸が開くような仰向き寝の姿になれるとしたら、いびきの改善も夢ではないかも?と店長は思いはじめました。

中身の量を調整しながら部分ごとに高さを変えることができるのがオーダーメイド枕の真骨頂。横向きでも仰向きでも楽に眠れる環境を実現するべく、ひとつずつ枕を仕立てていきます。

横向きでは高さの安定感がしっかりと体で感じることができるようになるのがベスト。中身にもゴムのようにもちもちと弾力性のあるパイプを使用したので、頭を支えながら肩にかかる負荷を和らげてくれています。

では、仰向きはどうでしょう?少し低めに調整しながら首にシワがよらないようにと心がけてみたのですが…。

お客様は仰向きになった瞬間、「あれ、いつもより仰向きが楽!この体勢で眠れるかも」という一言を発しました。コレが大事なんです!

いつもだったら枕に押し上げられていた頭がスッと落ちて、絶妙なバランスの位置に留まっています。枕が低いとは思いません。首にもちゃんと当たっているし、枕で頭全体が支えられているような寝心地を感じます。

なにより、呼吸がしやすい!自然に深い呼吸になるような感覚があり、今からでもすぐに眠れそう…。そんな感想をいただくことができました。第一印象としてはとても良い結果です。

この「仰向きで寝れるかもしれない」という印象。枕を購入するうえでとても大事なポイントです。

いつも横向きで寝ることが多いからといって、枕を試すときに横向きだけで終わらせてします。これが枕選びに失敗してしまう大きな理由になります。意識があるときは横向きだけど、寝ている間には仰向きになっていることがあるかもしれない。このポイントを押さえながら、仰向きでも楽に眠れる枕をも見つけることができるかどうかがカギになるのです。

呼吸がしやすくなる、首にシワがよらない、目線が天井を向くイメージ。枕がぴったり合っているかどうかを図る目安はいろいろありますので、ぜひ分からないことがあればお気軽にご相談ください。枕選びのポイントについてお伝えできることがたくさんあるはずです!

今回のお客様がオーダーメイド枕をお使いいただくようになってからの感想は、また後日お伺いしてみようと思います。少しでも楽に眠れるようになっていただければ嬉しいです。

N様、この度は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます!枕の寝心地など、気になることがあればぜひお気軽にお申し付けくださいませ。

今後とも何卒よろしくお願いいたします!