こんにちは、店長です!
先日、西条市からお越しいただいたお客様のお話。
首こり・肩こり・腰痛に加えて、夜中に何度も目が覚めてしまってぐっすり眠れない・・・という深刻な悩みをお持ちの方でした。「枕を変えれば改善するかもしれない」という思いでインターネットで調べてみたら当店を発見。オーダーメイド枕をつくるためにご来店されました!
ぐっすり眠った気がしないという悩み。
お客様が今寝ている環境・悩みの度合をカウンセリングしていくと、
- 首こり・肩こり・腰痛・ひざ痛に悩む
- 寝ている間に体が痛くなって起きてしまう
- ぐっすり眠った気がしない。夜中に目が覚めると朝まで眠れない。
- 寝るときの姿勢は横向き(右半身を下にする)ことが多い。
という状況。特に気にされていたのは「ぐっすり眠った気がしない」というところ。体の痛みなどによる中途覚醒が起こりやすい状態になっているのかも…。
睡眠の役割は『脳と身体の休息』。日中に溜まった疲労を回復し、脳に蓄積される膨大な情報の整理、そして明日の活動への準備を行う大事な時間です。この時間が十分でないと、脳の活動はもちろん免疫力低下や体内リズムの変調にもつながってしまいます。
どうしてこのお客様がぐっすり眠れないのか。なぜ寝ている間に体が痛くなってしまうのか。
その原因を探るために、お客様がいま使っている枕・敷き布団のタイプをお伺いしてみると
- テレビで紹介されていた、タオルを重ねながら高さを調整して枕代わりに。
- 綿わたの敷き布団。感触はとても柔らかい。
ということを教えていただきました。
今使っている敷き布団を持参しての来店。
寝ている間に体が痛くなるということは、枕と敷き布団=寝ている間に体を支える寝具の状態(柔らかさや枕の高さ)が合っていなくて、姿勢バランスが崩れているのでは?ということが予想されます。とりわけ、肩や腰など体全体を支える敷き布団が『とても柔らかいと感じている』ことが大きなポイントです。
ただ、この時点ではお客様からのカウンセリング内容から「想像する」しかないので、その敷き布団がどれほど柔らかいのか断定できません。
が、そのときお客様が
「実は今日、家で使っている敷き布団を持ってきているんです」
という一言。
これはありがたい!実物を見させてもらうことで、実際に寝ている様子をきちんと把握することができます。
早速、持参いただいた敷き布団をお店に運んで、実際に寝転がってみてもらいました。すると・・・。
まさにこんな状態でした。腰の沈みに関してはもっとひどい形だったかもしれません。お客様の体重を支えるにはこの敷き布団では力不足で、肩や腰が沈み込んで姿勢バランスが崩れている状態でした。
この敷き布団の中身は綿わた。以前掛け布団として使っていたものを敷き布団に仕立て直ししたのだそうです。
あ~、だからこんなにフワフワなのか。合点がいきました。
綿わたで作られた掛けふとんはボリュームアップと重量を軽くするためにポリエステルを混ぜることがあります。そのため、敷き布団にしてしまうとそのボリュームと軽さが仇となり、体を支える力が不十分になる場合があるんです。
自分に合った敷き布団と枕で、眠る姿勢を整えよう!
このお客様が眠れない理由。それがはっきり分かりました。敷き布団が柔らかすぎたんです。
この敷き布団で寝ている限り、タオルを枕代わりにしてもオーダーメイド枕を使っても、効果が見込めません。敷き布団で眠る姿勢が崩れてしまうのですから・・・。
お客様自身も薄々気づいていたようで、この敷き布団が柔らかすぎるから眠れないのでは、と感じていたそうです。
「寝ている間にかかる体の負担を和らげるためには、まず敷き布団を見直しましょう」
このことをお客様にお伝えして、体型測定をきっちり行って作成する当店のオーダーメイド敷き布団・オーダーメイド枕をご提案してお試し寝をしていただきました。
上の写真のウレタン素材で作成するオーダーメイド敷き布団。身長・体重のバランス、肩や腰にかかる負担を計算して、敷き布団の感触を一人ひとりにぴったり合うように仕立てます。
お客様に寝てみた感想を聞いてみると「全然腰が沈まない!安定するからすごく横になりやすい」というお言葉をいただきました。
敷き布団で体をきちんと支えたうえでオーダーメイド枕をしてもらうと、すごくしっくりきているご様子。
試しに、今まで使っていた柔らかすぎる敷き布団でオーダーメイド枕を試してもらったら、同じ高さなのに寝心地が全然違うんですよね。枕と敷き布団の相性が悪くてケンカしているような感じ。
枕と敷き布団の関係性、そして自分の体とぴったり合う相性。これが寝具選びにとって大事なポイントです。
2週間のタイムラグをどうするか。
オーダーメイド敷き布団・枕の寝心地に納得いただいたお客様。眠りの環境をきちんと整えるために、枕と敷き布団を両方おつくりすることになりました。
しかしここで問題が。
オーダーメイド枕は即日お持ち帰りできるので今日から使うことができるのですが、オーダーメイド敷き布団はひとつひとつ工場で作成するので2週間ほどお時間をいただくことになります。
この2週間をどう乗り切るか。タイムラグを無くすために、同じウレタン素材を使った敷き布団を貸し出して使ってもらうことにしました。もうあの綿わた敷き布団で苦痛に耐えながら寝ていただくわけにはいかないですからね。少しでも早く寝具環境を整えてもらうための策です。
そして後日。出来上がった敷き布団をお届けしてきました。貸し出した敷き布団・オーダーメイド枕の組み合わせでも以前に比べて寝心地の向上を感じていただいていたので、これでさらに体の負担を和らげながらぐっすりと眠っていただけるはずです。
S様、このたびは当店をご利用いただき、誠にありがとうございました!
枕・敷き布団の寝心地調整はいつでもお受けいたしますので、お気軽にお申し付けくださいね!
それでは、また!