こんにちは、店長です！
今回は今治市にお住まいのお客様からご依頼いただき、キングサイズの羽毛布団をご用意いたしました。
＜羽毛布団のスペック＞
- サイズ：キングサイズ（230×210cm）
- 羽毛：ポーランド産ホワイトグース ダウン93%/フェザー7%
- 羽毛量：1.35k入り
- 側生地：綿100%80番手平織り（1㎡あたりの重さ：95g）
- キルティング：たて6マス×よこ7マス 変則キルト
- 参考価格：139,700円（税込）
お引っ越しを機に寝具の買い替えを検討されていたお客様。新しいお住まいではシングルサイズのベッドを2台並べてご夫婦でお使いになるということで、そこで使用する羽毛布団をお探しでした。
サイズのご希望はキングサイズ（230×210cm）。シングルサイズベッド2台分よりも30cm幅が広い羽毛布団を作ることができるので、お二人で使用しても引っ張り合いになってしまうことも少なく、ゆったりとした着心地を実現できそうです。
キングサイズのひとつ下にはクイーンサイズという寸法もあります。羽毛布団なら210×210cmとなるのですが、実際に見本でキングと比べると幅が物足りないなという感じ。やはりここはキングサイズにて作製するということでお客様と確認し合いました。
ご新居は気密性の高いマンションということだったので、冬用のぽんぽこりん羽毛布団では暑すぎて使いにくくなると判断。1.35kg入りという冬用よりも少なめに設定しながら春や秋にもお使いいただける保温性にコントロールすることをご案内いたしました。
ダブルサイズやクイーンサイズ、そして今回のキングサイズ。掛け布団が大きくなるとゆったりとしたサイズ感になる反面、ベッドからズレ落ちてしまう心配が出てくることがあります。
特にご夫婦やご家族など複数人で1枚の羽毛布団を使用する場合、それぞれの寝返りや引っ張り合いによって少しずつベッドから布団がズレてしまって、朝には布団がどこかに飛んでいっている・・・というようなことをよく耳にします。
そこで当店では羽毛布団に施すキルティングを少し工夫します。今回お仕立てした羽毛布団は布団の端っこ部分のキルトを細かく、真ん中になるごとにマス目が大きくなるように設定いたしました。
ベッドサイドから垂れる部分のキルトが細かいことによって密着性が増し、布団のズレを防ぐことが可能になります。全体的に大きなマス目でキルトをかけてしまうと体が動くごとに布団もズレていってしまうためここでは使用しませんでした。
※マス目の大きなキルティングは羽毛の膨らみを妨げることなく、ふわっとしたボリューム感をアップさせることができます。ダウンパワーの強いマザーグースダウンなどを使用しながら冬用の保温性をしっかり感じ取れる羽毛布団を作製する場合にはかなり有効です。
キルティングの仕方にまで注目することなんて普通ならほとんど無いことかもしれません。でもこういう細部にこだわることで長年使用しても羽毛の片寄りが少なくできたり、体にぴったりフィットする着心地をつくりあげたり、多くのメリットがあります。
当店では羽毛原料や生地とともにキルティングの仕方についてもご相談いただくことができますので、ぜひお気軽にお申し付けくださいませ。
ここまできたら布団とカバーをつけるループのこともきちんと考えたくなって。カバーのなかで布団が泳ぐようにズレてしまうということも大きなサイズの羽毛布団あるあるですから、しっかり対策したいところです。
羽毛布団には大体4隅と各辺の真ん中にカバーを結ぶループが付いています。
その数はシングルでもダブルでもキングでも8ヶ所がデフォルトです。
それを今回は12ヶ所にループを増やしました。上の写真の赤い丸が増やした部分です。
カバーをより多くの紐で布団と結びつけることで引っ張りにも強くなるし、何よりズレにくい！布団を首までしっかり着たいのにカバーしか来ない・・・みたいなケースを解消できるように考えました。
カバーの紐はボタン式。蝶々結びではどうしてもほどけやすくて面倒くさいと個人的にも強く感じているので、当店で取り扱う掛け布団カバーはすべてワンタッチのボタン式にしています。
布団のループに合わせてカバーの紐も12ヶ所に増量して。
手作業で丁寧に精錬したガーゼ生地で仕立てた掛け布団カバー。カラーはお客様の大好きなネイビー色でご用意させていただきました。
肌にやさしいガーゼ。快適な着心地の羽毛布団をふんわりと包み込んでくれます。
N様、このたびは当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
お引っ越し作業もひとまず落ち着いた頃合いでしょうか？朝晩と日中の寒暖差がかなり激しい時節ですので、くれぐれもご自愛いただければと思います。
夜にはぐっすり気持ちよくおやすみいただければ嬉しいです☆
今後とも何卒よろしくお願いいたします！
