こんにちは、店長です!
朝晩が少しずつ涼しくなって、もう少ししたら今年も羽毛布団の季節だな〜と感じるようになってきました。あったかくて、軽くてふわふわで、冬の寒い時期には必需品となるアイテムですが、皆さんお手入れって定期的にされていますか?
10年、15年と長い期間使い続ける羽毛布団も気づかぬうちに疲れがだんだんと溜まってきます。生地に汗や汚れがついていたり、羽毛に湿気が入り込んでいたり。そのまま放置していると生地の破れや羽毛のヘタリにつながります。
寒くなる冬が来て、押入れから羽毛布団を取り出してみたら「あれ!?羽毛が飛び出してきてる!?」なんてことにならないよう、早めのメンテナンスがやっぱり大事。
今回は松山市にお住まいのお客様から羽毛布団をお預かりし、綺麗にリフォームした事例をご紹介いたします!
お預かりしたのはダブルサイズの羽毛布団。使用期間は20年ほどです。
メーカーはどこか判別することができなかったのですが、布団に付いていたタグにはKOALAの文字が。海外製の羽毛布団かもしれません。
20年と長くご使用になっているにも関わらず、羽毛の膨らみがしっかりと維持されています。ミシン目がはっきり見えるように布団がパンパンに膨らんでいる様子。まだまだ元気そうな羽毛です!
生地にも目立った汚れやシミはなく綺麗な状態です。お客様が大事に丁寧に羽毛布団を使ってこられた証拠ですね。布団カバーをこまめに取り換えたり、定期的に干していたりされていたのでしょう。こういうのを見ると嬉しくなります、綺麗に使ってもらえてるな〜っていうのが伝わってきて。有難いことです。
ただ、生地の劣化はどうしても避けられず。穴が開いたり、破れてしまったりということがここ最近続いていて、その都度ご自身で補修されていたのですが「もう限界だな・・・」と感じ、リフォームを決意されたそうです。
白い補修テープがたくさん!丁寧に補修されながら限界まで使い続けていただきました。ここからは私たちのお仕事です。大事な羽毛布団が綺麗に再生できるよう、しっかりお手入れさせていただきます!
リフォームの出来上がり!
<リフォーム結果>
- ダブルサイズ➡︎シングルサイズ2枚へのリフォーム
- プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄する)
- 新品羽毛の補充:ポーランド産ホワイトグースダウン93%を200g補充
- 新品生地:綿100%・80番手サテン織り(1㎡あたりの重さ:114g)
- キルティング:たて6×よこ5マスキルト マチの高さ7cm
- 羽毛充てん量:800g
出来上がり参考価格:80,000円(税込)
(一枚あたり40,000円の計算)
今回行ったリフォーム工程の全体的な流れは、
- お預かりした布団を解体して中身の羽毛を取り出す
- 取り出した羽毛を直接洗浄して、汚れとともに劣化した羽毛を取り除く←プレミアムダウンウォッシュ
- 綺麗になった羽毛は時間をかけて丁寧に乾燥させる
- 新品羽毛を補充して足りない量と耐久性・保温性を復元させる
- 側生地はすべて新調。今回はシングルサイズ2枚分
- 羽毛を側生地に吹き込み、布団の形に加工して完成!
という内容。側生地には破れがあったり劣化が進んでいましたが、中身の羽毛は綺麗に洗浄して汚れを落とすことで十分再利用可能でした!
リフォームで新しく出来上がったのはシングルサイズ2枚の羽毛布団。お客様からの希望でダブルサイズよりも使いやすいシングルサイズへのサイズ変更も実現することができました。
羽毛量は一枚あたり800gにして秋口にも使いやすいボリュームにコントロール。冬だけでなく年中を通して使える羽毛布団として作成させていただきました。
K様、この度は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます!
羽毛布団の使い心地、お気づきの点がありましたらなんでもお申し付けくださいね☆ぜひゆっくりと気持ちよくおやすみくださいませ。
それでは、また!