<リフォーム内容>
- ダブルサイズ1枚⇒シングルサイズ2枚へのリフォーム
- プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄)
- 新品羽毛の補充:ホワイトグースダウン90%(DP390相当)を1枚につき200g・合計400g補充
- 新品生地:綿100%・80番手 サテン織り(1㎡あたりの重さ:114g)
- キルティング:たて6×よこ5マスキルト マチの高さ5cm
- 最終的な羽毛充てん量:0.8kg仕上げ
- 合い掛け布団タイプにリメイク
リフォーム参考価格:84,000円(税込)
※1枚あたり42,000円(税込)
こんにちは、店長です!
今回は愛媛県松山市にお住まいのお客様から、羽毛布団リフォームのご相談をお受けしました。
「20年ほど前から使っている羽毛布団なんだけれど・・・」とお持ち込みいただいたのは丸八真綿(マルハチ)の羽毛布団。ご結婚の際に用意された羽毛布団とのことで、サイズはDL(190×210cm)。こちらをSLサイズ(150×210cm)2枚にお直ししたいというご希望です。
お持ちになったのはマルハチ製に多い「羽毛増量&生地がシルク混」タイプの羽毛布団。購入当初はよかったのですが、年数が経つごとに着心地が重たく感じるようになったといいます。
さらに、生地が写真のように破れてしまって羽毛が吹き出してくるようになりました。シルク生地はどうしても引っ張りに弱く、遅かれ早かれ間違いなく破れてしまいます。お使いの方はぜひご注意ください。
今回のお客様もその例に漏れず、布団カバーを外すと羽毛の吹き出しが止まらなくなるので、一体どうすれば良いのか困っていたそうです。
もっと安心してお使いいただける寝具に。
ダブルサイズからシングルサイズへのお直しは「一人ずつに寄り添う羽毛布団」にするため。羽毛量は0.8kgと少なめにコントロールしました。
冬用にお作りするとすれば1.2kgほど羽毛を詰めていくのが定石。しかし、お客様とお話しながらリフォームプランを決めていく中で、春・秋・冬のシーズンを通して長く使用できること+着心地が軽くなることに魅力を感じていただき、0.8kgで十分という判断になりました。
羽毛布団は暖かければ暖かいほど良い!という認識はもはや時代遅れです。冬がどれだけ寒くてもエアコンである程度室温を保つことができるし、機密性の高い住宅であれば冬でも室温がそこまで下がらないということもあります。
羽毛布団が暖かさだけに特化する必要はもうなくなったということ。これからは使い勝手と着心地の軽さを求めて羽毛布団をお使いいただくのがベストだと思います。
もちろん、寒がりの方には保温性を高めるように羽毛を活用するべきです。ただし、ただ単に羽毛を増量すれば良いという感じでは寝具専門店の名が廃るので、きちんとちょうどよくを目指して、お使いになる人ごとに、ね。
羽毛を包む生地には綿100%80番手の柔らかいサテン織りをチョイスしました。しなやかな質感がありながらシルクよりも引っ張りに強く、年数が経過しても長くご愛用いただけるはずです。
ピンクとブルーの花柄ペアでお仕立ていたしました。とっても綺麗に華やかに。気分も軽やかに、これから新しい羽毛布団をお使いいただければ嬉しいです。
O様、このたびは当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
お困りごとがありましたら、またいつでもご相談くださいませ☆
それでは、また!