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2019/05/11

【兵庫県のお客様】フランスベッドの2枚合わせ羽毛布団をリフォーム

羽毛布団リフォーム

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こんにちは、店長です!

兵庫県にお住まいの方からメールでのお問い合わせにて羽毛布団リフォームのご相談をお受けしました。

FRANCEBED(フランスベッド)社のクイーンサイズの羽毛布団が2枚重なっているものなのですが、それをシングル1枚、セミダブル1枚の掛け布団へ作り直すことは可能でしょうか?
また購入より6年ほど経っていますので、汚れなども気になります。

という内容のお問い合わせです。

「2枚重なっているもの」とありますので、おそらく夏用と春秋用の厚みの異なる羽毛布団がセットになっているタイプ(通称ツインダウン)をお使いなのだろうな、と予想。フランスベッド製なら側生地がポリエステル混かもしれないな〜とか、6年ほどの使用年数ならまだまだ羽毛も元気かも!など色々と考えつつ、お客様から羽毛布団が送られてくるのを心待ちにします。

お預かりした羽毛布団

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そうして到着した羽毛布団。予想通り、ツインダウン仕様の羽毛布団でした。

 

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こちらは羽毛量1.7kg入りのタイプ。合い掛け布団ほどのボリュームで春や秋、暑がり体質の僕なら冬でもこれ一枚でも使用できるような形です。

 

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もう一枚は羽毛量0.6kgの肌掛けタイプ。夏時期に使用するくらいのボリュームですね。

中に入っている羽毛の比率は2枚ともにダウン95%・フェザー5%。ダックダウンなのかグースダウンなのかは不明ですが、素材的には品質が高そうです。市場に出回っている羽毛布団の中で見てもランク的には上位に位置するようなスペック。購入時のお値段も相応のものが予想できます。

その割に、側生地は綿100%ではなくフランスベット製に多いポリエステル混生地でした。ダウン率95%という高品質の羽毛を入れるのになぜ綿100%の生地にしないのだろう。。。

ポリエステルを混ぜると製造コストは下がりますが、どうしても吸湿性・通気性が悪くなりがちです。寝ている間にかく汗が行き場をなくして布団の中に溜まってしまい、ジメジメ寝苦しくなったり羽毛が湿気を含んで劣化しやすくなります。大きく膨らみそうなパワーのあるせっかくの良い羽毛がその性能を発揮できなくなっちゃうのです。

ポリエステル生地にする唯一のメリットとしては質感が柔らかくなる+軽量になること。

今回の羽毛布団は2枚重ねて使用することを想定しているので「2枚同時に使っても重たくならないように」と考えて、フランスベッドさんはポリエステルを混ぜているのかもしれません。だとすればその考えはわかります。

ですが、綿100%でも織り方によって重量を軽くできるし(平織り・バティストにするとか)、わざわざ通気性と吸湿性を悪くして羽毛の性能を殺してしまうのは少し残念です。

 

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今回ご相談いただいたお客様は羽毛布団を丁寧にお使いだったのでしょう。生地に汚れやシミがついておらず「まだリフォームしなくても良いのでは?」と思うほどの状態でした。

しかし、よくよく見てみると生地から羽毛が飛び出している部分が。その飛び出し方はダウンジャケットに似ていますよね。硬い芯があるフェザーがピュッと飛び出してくる感じ。これは生地がポリエステル混だということが一番の要因だと思います。

ポリエステルは人工繊維なので断面を顕微鏡でみるとキレイな丸い形をしています。なので羽毛がスルスルと抜けやすく、ホコリが多く立ちやすいというデメリットがあるのです。

ダウンジャケットに使用される生地のほとんどがポリエステル。ウールや綿と比べてポリエステルの方が扱いがラクですからね。雨に濡れても長期間保管してもポリエステルは劣化しづらいし虫に食われる心配もない。でも羽毛が知らぬ間に飛び出ててきちゃう。これはもう素材の特性なので仕方のないことです。

取り扱いの利便性を取るか、着心地や快適性を優先させるのか。素材ごとのメリット・デメリットを把握して自分の好みに落とし込めば、もっと自分のお気に入りに愛着を持つことができると思います。

 

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さて、それでは羽毛布団の中心部・ダウンを取り出していきましょう。

 

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取り出した羽毛を筒にまとめてみました。

これをクルクルと振ってみて、ダウンを振り分けてみます。

 

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ふわふわと宙に舞っています。

 

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振り分けた羽毛を詳しくチェック。こちらが羽毛が崩れて小さくなってしまった部分です。もともと小さかったダウンも混じっていますが、使用するうちにダウンが壊れて劣化したものもあります。このような状態になってしまうとホコリとして生地から飛び出してきがちなので、ダウンウォッシュ工程で丁寧に取り除いていきます。

 

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こちらが元気な羽毛。500円玉ほどの大きさを保ち、形も良くふわふわです。このようなダウンは綺麗にクリーニング・乾燥させて状態を復元しながら、しっかり再利用していきます。

お預かりした羽毛布団から取り出した羽毛には写真のようなダウンが多く残っていたので、製造段階での商品品質はやはり良いものだったと判断。リフォームする価値は十分にあり、お客様の「クイーンサイズからシングルとセミダブルにサイズを変えたい」というご希望は間違いなく叶えることができそうです!

リフォームの出来上がり!

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<リフォーム内容>

  • クイーンサイズ⇒シングルサイズへのリフォーム
  • プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄)
  • 新品羽毛の補充:中国吉林省・スティッキーホワイトマザーグースダウン95%(DP440相当)を350グラム補充
  • 新品生地:綿100%・100番手 サテン織り(1㎡あたりの重さ:99g)
  • キルティング:たて6×よこ5マスキルト マチの高さ7cm
  • 最終的な羽毛充てん量:0.8kg仕上げ

リフォーム参考価格:75,000円(税込)

 

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まずはシングルサイズ。シーズン通して長く使えるように、羽毛量を800gにコントロールしています。

 

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800gといえど、ふんわり感は抜群。補充羽毛にはダウンの大きな手選別羽毛を350g使用しているので、膨らみとパワーを十分復元することができました。

生地は綿100%の100番手サテン織り。柔らかくて軽い着心地をお客様が希望されてのチョイスです。サテン織りの中でも一番軽量性に優れているので、着心地が断然軽く、まとわりつく・ごわつくといった不快感は皆無。ポリエステルよりも吸湿性が良いので、暑くなっても蒸れることが少なくなるはずです。

 

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<リフォーム内容>

  • クイーンサイズ⇒セミダブルサイズへのリフォーム
  • プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄)
  • 新品羽毛の補充:中国吉林省・スティッキーホワイトマザーグースダウン95%(DP440相当)を450グラム補充
  • 新品生地:綿100%・100番手 サテン織り(1㎡あたりの重さ:99g)
  • キルティング:たて6×よこ5マスキルト マチの高さ7cm
  • 最終的な羽毛充てん量:1.0kg仕上げ

リフォーム参考価格:90,000円(税込)

 

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もう一枚はセミダブルサイズに。シングルよりも少しだけ羽毛量を増やし、1.0kgにお仕立ていたしました。

 

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キルティングはたて6マス・よこ5マスの立体キルト。マス目を多くしているので羽毛が少なくても片寄りが起きにくいように仕立てています。

サイズが大きくなるごとに布団の重みが出やすくなってしまうのですが、羽毛量と生地の重さを調整してあげれば「圧倒的に軽い着心地」というものを実現することができます。

 

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M様

この度は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

GW期間を挟んでしまいお届けまでにお時間がかかってしまったこと、ご迷惑をおかけいたしました。

ぜひ新しくなった羽毛布団の着心地をじっくりとお試しいただければと思います。

ありがとうございました!

⇒ 羽毛布団リフォームの詳細はこちら

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店長・三浦 峻

大学卒業後、雑誌編集・ライター業を経て寝具メーカー【西川リビング㈱】に入社。4年間みっちりと寝具・眠りに関する事を勉強して地元・愛媛県に帰郷。現在は三浦綿業の店長として、眠りの大切さを多くのお客様にお届けしています。
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