こんにちは、店長です!
お盆休みが終わって9月に入るとすこしずつ朝晩が涼しく感じられるようになりました。あれだけギラギラと眩しくて暑かった夏でしたが、過ぎてしまうと少し寂しいなぁと感じております。
今回は東京都にお住まいのお客様からお預かりした羽毛布団をリフォームした事例をご紹介いたします!
お預かりしたのは大塚家具製造の羽毛布団「ダウナ」。2010年製造で購入から13年経過しています。ダウナの品質であればまだまだ使い続けられるレベルの年数ではあります。
サイズはシングルサイズ、お客様からいただいたご相談メールにはこんな内容が記載されていました。
羽毛布団を定期的にクリーニングには出していたのですが、羽毛が出てきてしまい。。。
生地がだめになっているかと思いますが、リフォームをお願いしたいです。
定期的に羽毛布団をクリーニングに出されていたということですので、お客様も日頃から大切に・そして丁寧にお使いだったことと思います。その思いに寄り添うことができるように、綺麗にお手入れするため羽毛布団をお預かりいたしました。
お預かりした羽毛布団を広げて細部をチェックしてみると、生地の縫い目から羽毛がちょこちょこ飛び出してきていることがわかりました、お客様を悩まさせていた原因です。
羽毛はふわふわの綿毛のようなダウンと硬い羽根の芯が付いたフェザーという2つの素材に分けられるのですが、生地から飛び出していたのは芯が付いたフェザーでした。
羽毛布団を使い続けるうち硬い芯が生地を突き破ってしまったのでしょう。その穴からフェザーが顔を出したり、小さなホコリのような羽毛や少しづつ吹き出してくるようになっていると予想します。
このまま使用を続けるとホコリや羽毛の吹き出しがどんどん増えてしまい、寝室を汚してしまったり掛け布団カバーの付け替えも大変になってしまいます。
布団のなかに入っている羽毛自体の品質はどうでしょうか?状態を確認するため、生地を開いて取り出してみました。
白くてふわふわの羽毛のなかには細かいファイバーやホコリが混じっています。これは長年使用するうちに羽毛が劣化して小さく崩れてしまった部分です。
このような劣化はどんな羽毛布団でも発生してしまうのですが、ダウナはポーランド産ホワイトマザーグースダウンという高品質な羽毛が使用されているため、粉々に崩れてしまう可能性はダックダウンやレギュラーグースダウン(生後4ヶ月〜半年ほどの若いガチョウ)よりも少ないです。
成熟したマザーグースダウンには潰しても跳ね返ってくる弾力があり、膨らむパワーが豊富です。そういう羽毛は摩耗にも強いので経年劣化が少なくなる傾向にあります。今回の羽毛にも劣化はもちろんありましたが、それでも並クラスの羽毛布団よりずっと少ないレベルの損傷でした。
お客様が定期的に羽毛布団をクリーニングに出されていたということも良い影響をもたらしてくれたのだと思います。ダウナはデリケートな羽毛布団なので下手に丸洗いしてしまうと逆に劣化してしまうのですが、きちんと洗浄して乾燥させることができれば汚れの除去につながるほか、汗や皮脂・湿気がたまるリスクを軽減することができます。
大きくて綺麗な羽毛をピックアップしてみました。先程の劣化した羽毛とはまったく違う形をしています。これこそマザーグースダウンと呼べる良質なダウンです。
粒立ちがはっきりしているダウンは立体的な構造にみえます。羽枝も長く、大きなボールのように丸く形に。このなかに空気がたくさん入り込むことによって断熱効果が生まれ、体温を保温してくれる・外気の冷たい空気をシャットダウンしてくれるという性能が実現されます。
状態をチェックさせていただいた結果、今回お客様からお預かりしたダウナは羽毛の吹き出しは発生しているものの、中身自体の劣化は少なく品質も良好でした。
リフォームで綺麗にお仕立て直しすればこれからも長くご愛用いただける羽毛布団に生まれ変わることができます!
リフォームの完成!
<リフォーム実施内容>
シングルサイズからシングルサイズへのリフォーム
- お預かりした羽毛布団を解体して中身をすべて取り出す
- 取り出した羽毛を綺麗に洗浄して汚れやホコリを取り除く
- 綺麗になった羽毛を乾燥させてふわふわの状態に復元させる
- 目減りした量やパワーを補うために新品羽毛を補充する
ポーランド産ホワイトマザーグースダウン95%/フェザー5%を250g使用 - 側生地はすべて新調する
綿100%80番手超長綿 平織り(日本製/ホワイト無地) - シングルサイズ (150×210cm)に仕立てる
- 立体キルト縫製(よこ5マス/たて6マス)
- 羽毛量:現状と同じく1.05kg入り
出来上がり合計金額:78,000円(消費税・送料込み)
リフォームが完成した羽毛布団がこちら。お客様のご希望である「ホコリや羽毛の吹き出しができる限り少なくなるように」というテーマを実現するためにお手入れいたしました。
大事なことはやはり側生地のチョイスです。ダウナには元々通気性が高いドイツ製側生地が使用されているため、通常使用でも羽毛が吹き出しやすくなります。
通気性が高いと空気の循環がスムーズに行われるため、体温が伝わりやすくほどよい温もりを感じやすいメリットがあります。また重量も軽くなり、ふわっと体にかかる感覚はとても気持ちの良いものです。
着心地の良さを優先させるのか、ホコリが吹き出しにくい方が良いのか。どちらのテーマを優先させるかはお客様ごとに変わってきますので、今回もしっかりお客様のご希望にそえるようにリフォームプランを設計いたしました。
側生地には日本製の綿100%平織りを採用し、できる限り重量を軽くしながら羽毛の吹き出しを抑える性能をプラスしています。今までよりも羽毛の吹き出しリスクはずっと少なくなるはずです。
ボリュームはダウナと同じ。新品のポーランド産ホワイトマザーグースダウンを250g追加しながら量を調整しているので、今までどおりの保温性を確保するようにコントロールいたしました。
リフォームの仕上がり具合をご報告すると、
お世話になります、Tです。ご連絡ありがとうございます!
完成した羽毛布団が届くのが楽しみです。
悩みが解消されて、本当にありがとうございます。
というメッセージをいただきました。
日頃のストレスから解放されて、羽毛布団本来の気持ちよさに包まれながらゆっくりおやすみいただくことができれば嬉しいなと思います。
ぜひまた何かお困りごとがあればお気軽にご相談くださいませ。
この度は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました!