40年前に仕立てた木綿わたの布団。打ち直しで生まれ変わります!

こんにちは、店長です!

今回は松山市にお住まいのお客様から「木綿わた布団の打ち直しについて」のご相談をいただきました。

定期的に新聞折込している当店のチラシを以前からチェックしていたというお客様。40年前の婚礼時に用意した布団が押入れにしまい込んだままになっているのがずっと前から気になっていて、捨てるにはもったいないけれどどうすれば良いかわからないというお悩みを抱えていました。

ちょうど来月末にお孫さんが生まれるタイミングで実家にみんなが泊まりにくることになっていて、そのときに使うお布団にしよう!ということで打ち直しができる布団かどうかを見直すところから当店が受付いたしました。

お預かりしたのは掛け布団6枚と敷き布団6枚。どれもシングルサイズで木綿わたがしっかり入っています。

綿布団を目にする機会は今でこそめっきり減ってしまいましたが根強いファンの方も多く、当店の生業が布団綿の製造からはじまったという歴史もあり、打ち直して新品同様にふっくら仕上げるという仕事を年間数多く手がけています。

特に今回のお布団はご婚礼の際に用意されたものなので、どれも緞子や繻子織りといった着物地に使用されるような煌びやかなお仕立てがなされていました。こちらの生地はお客様のご要望でお返しすることに。ハギレを使ってお裁縫をなさるということです。捨てずに再利用できるということで、こちらとしても嬉しいことです。

お預かりしたお布団はこれから生地と綿を選別し、カード機にかけながら綿をほぐしていきます。

綺麗になった綿と新品綿をミックスしながら成形。そこから大人用の布団と生まれてくる赤ちゃん用の布団3つ(寝る用とオムツ替え用)を作製することになりました。

新しく生まれ変わったお布団がご家族みなさまを優しく包み込んでくれるように、これから仕立ての準備を進めていきます。

完成までいましばらくお待ちくださいませ!