こんにちは、店長です!
連日多くのお客様からご相談をいただいている羽毛布団リフォーム。今回は東京都にお住まいのお客様からお預かりした大塚家具・ダウナのお直し事例をご紹介いたします!
穴が開いたダウナをキレイにする!
今回のお客様はLINEで相談いただきました。
お問い合わせフォームからメールでご相談いただくケースも多いですが、普段慣れ親しんでいるLINEの方が楽ちんだという方はぜひぜひご利用くださいませ。
お問い合わせは当店のLINE公式アカウントからどうぞ。
お客様から初めてご連絡をいただいたのは今年の2月ごろ。
20年近く大事に使ってきたダウナから羽毛が吹き出すようになり、生地の破れもテープを貼って補修してきたけれどそろそろ限界かな…ということで「ダウナ リフォーム」とインターネットで調べていたのがきっかけでした。
当店のブログを見つけていただき、ダウナの現状を聞いたりリフォームの工程や大体のお見積もりなどをやりとりして、実際に羽毛布団を当店までお送りいただいたのが4月上旬です。
お預かりしたのはダウナのクイーンサイズ。
たまたまだと思いますが、ダウナのクイーンサイズをお預かりすることが最近多くって驚いています。シングルやダブルよりもクイーンを実際に使っているユーザーさんが多いのかも?
クイーンサイズでもキングサイズでも羽毛布団なら問題なくリフォームすることができますのでご安心ください。
さて、それでは布団の状態チェックを進めていきましょう。
外観をチェックする段階ではとても綺麗です。シミや汚れはほとんどなく、20年ほど使っていたとは思えないほどしっかり膨らんでいます。中の羽毛の状態も期待できそうですね。
ただ、お客様から聞いていた通り、生地の破れがちらほらと発生している様子。補修テープを貼り付けていたり、安全ピンで留めていたり、羽毛の吹き出しをなんとか止めようと苦労されていた跡が生々しく残っています。
ここで一つ。羽毛布団には間違ってもピンや針を通してはいけません。ダメ、絶対。です。
針を通すと羽毛の吹き出しがさらにひどくなりますので、絶対に止めましょう。もし生地に穴が開いたらテープやアイロンで接着する布などで補修してください。
補修用の布は羽毛布団を買った時に付いてくる説明書の中に付属されていることが多いです。説明書やラベルの入った袋を保管されている方は一度チェックしてみてください。
それでは中に入っている羽毛の状態をチェックしていきます。
生地の縫製を外して羽毛を少しずつ取り出してみる。
手で直接触ると羽毛のふわふわ感がリアルに伝わってきますね。外から見ているだけでは判別できない羽毛の状態をしっかり探っていきます。
羽毛がジメジメと湿気ていないか、触るとボロボロ崩れるようになっていないか、どの程度弾力性を残しているか。この辺りのポイントを重点的にチェックです。
今回のお客様の羽毛は、とても綺麗な状態でした。
もちろん経年劣化による羽毛の損傷、崩れはありますが全然問題ないレベル。この程度であればリフォームでしっかり回復させることができます。
見てください、このダウンボールの大きさ。やっぱりダウナの中身は年数が経過しても綺麗ですね。空気をしっかり掴んでくれるので、保温性などの機能は衰えていません。
このような大きくて形の綺麗なダウンはクリーニング加工後に新しい羽毛布団へと再利用していきます。
リフォームの出来上がり!
<リフォーム結果>
- クイーンサイズ➡︎シングルサイズ2枚へのリフォーム
- プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄する)
- 新品羽毛の補充:ポーランド産ホワイトマザーグースダウン95%を400g補充
- 新品生地:綿100%・100番手サテン織り(1㎡あたりの重さ:99g)
- キルティング:たて6×よこ5マスキルト マチの高さ5cm
- 羽毛充てん量:0.8kg
出来上がり参考価格:142,000円(税込)
新しく仕上げたのはシングルサイズの羽毛布団。持て余していたクイーンサイズを使い勝手の良いシングルにお直しすることができました。
新調した生地は綿100%。100番手という極細糸で仕立てた生地の質感はとろけるような柔らかさです。なめらかな質感は体へのフィット感を向上させることができるとともに、布団カバーとの相性も良くなります。
布団に入っている羽毛量は0.8kg。ダウナ・シングルサイズの羽毛量は1.05kgなので、それよりも少しボリュームを落とした形で仕上げました。
程よい薄さを感じることができるため、冬専用というよりは春や秋にも使って欲しくなるスタイルですね。空調の効いた寝室なら年中お使いいただくこともできるでしょう。想像しただけで気持ちよさそうです。
Tさま、このたびは当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます!
新しくなった羽毛布団でぜひ気持ちよくおやすみくださいませ。
それでは、また!