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2018/03/23

「GABAで睡眠の質が改善!」ってマジ?本当なら今すぐ買ってくる

眠りの悩みQ&A

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ニュースサイトを見てたらこんな記事が目に留まりました。

⇒新発見!昼間に摂取したGABAがその日の睡眠の質を改善

GABAとは「γ-アミノ酪酸」の略で、植物や動物・ヒトの体内にも存在するアミノ酸の一種。記事によるとGABAを摂取することで睡眠の質が高まるという研究結果が出たそうで、具体的な効果として眠りに入るまでの時間が約5分早くなったり、熟睡感や目覚めがいつもより良くなったと感じる人が多くなったとのこと。

研究を出したのはGABAストレス研究センターなのでこっちのリンクも貼っておきます。

⇒http://www.gabastress.jp/result/2018/03/20180319.html

この話が本当なら今すぐドラッグストアに行ってサプリメント買い占める勢いなのですが、正直GABAって言われても名前を聞いたことがあるっていうレベルでしかないので、ちょこっと調べてみました!

GABAってなに?

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⇒http://cp.glico.jp/gaba/

GABAとはアミノ酸の一種でトマトや米・大豆などの食品に含まれていたり、人間をはじめとする哺乳類の小脳・脊髄・大脳などにも多く存在する成分。神経伝達物質として働き、興奮した神経を落ち着かせたりストレスを緩和する抑制系の効果があるそうです。

効果を検証したデータもいくつかあり、特定保健用食品(トクホ)にもGABAを使用した商品があります。主に血圧高めの人向けが多いみたいです。

リラックス効果を謳う商品では一時器流行ったチョコレートが有名。見たことある人も多いと思う。

 

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⇒https://www.lionshop.jp/item/gussumin/

睡眠への効果を謳う商品もありました。代表的なのはライオンのグッスミン。GABAによるリラックス効果と深部体温低下によって寝つきの改善が見込めるとしています。

この他にもGABA系サプリメントは多く出回っていて、「日々のストレスの緩和に!」とか「リラックス・気分転換に!」なんていうキャッチコピーが目立ちますね。そこがGABAの一番の売りなのかも。

GABAを食べる・飲むと本当に眠れるのか?

さぁ、ここですよ本題は。

GABAを食べる・飲むことでストレスの緩和や睡眠への効果がちゃんと発揮されるのかどうかが一番知りたいところ。

色々調べてみると見解は人によってさまざま。食べたり飲んだりしても全く意味がないと言っている人もいたり、効果が見込めると言う人もいたり。どっちやねん状態です。

専門家が説明している事例を挙げてみました。

GABA食べても全く意味ないよ説

食品メーカーなどが「GABA入りのチョコレートを食べると、夜眠れますよ」といった宣伝をしているわけですが、残念ながらGABAそのものを食べても神経細胞には運ばれていきません。だから、科学的に見ればまったく無意味なことをすすめていると言えます。

著:石浦省一 タンパク質はすごい!

この先生は食べることでの効果はない!と言い切っております笑。

効果があるのは体内で生成されるGABAの方だからその量を増やすことを考えるべきらしく、GABAの原料であるグルタミン酸を摂取した方が良いよ!と言っています。

脳には効果ないけど交感神経には働くよ説

さて、最近、私のところに診察に来る患者さんの中に「GABAは脳に良い作用があるというので、認知症や老化の物忘れにも効くはず。だから、GABAのサプリメントを飲んでいる」とおっしゃる方がいます。ところがこれは全くの誤解で、しかも無意味です。

サプリメントで摂取したGABAは脳に直接は作用しません。脳の毛細血管に存在する血液脳関門をGABAは通過できないからです。

⇒毎日新聞・医療プレミア「GABAのサプリは認知症に効く」は本当?

この先生もGABAを摂取したところで脳には直接働かないとしていますが、その代わりに摂取したGABAは血中で取り込まれ交感神経に作用するとのこと。ノルアドレナリンの分泌量が低下することで興奮状態が抑えられ、結果的に血圧低下・ストレス軽減につながるそうです。

なるほど、GABAを飲んでも脳には直接いかないけど神経には働きかけるよーってこと。GABAを食べることで一定の効果が見込める考え方ですね。

腸からも吸収するから効果あるよ説

そこでGABAは、末梢の神経を抑制して、その求心神経の作用で中枢に効果をもつと考えたわけです。血液中に溶け出したGABAは腸管などに作用し、腸管から脳中枢に行く迷走神経系を刺激することで、リラックスなどの効果をもたらしていると。脳からの遠心系の作用ではなく、腸管からの求心系の働きとすれば説明がつきます。

⇒日経ビジネスオンライン GABA成分が働くメカニズムとは

ちょっと古い記事(2008年)ですがGABAを食べると神経に伝わるという考え方。それに加えて、腸でGABAを取り入れることができるという意見です。

この先生もGABAを食べてもたぶん脳には直接関与しないよっていう口ぶり。GABAを食べる=脳には伝わらないというのが定説みたいですね。

 結論:GABA食べると、たぶん良いんじゃない?

あいまいすぎて結論になっていないっていう笑。調べれば調べるほど分からなくなってくるんですよね、この手のことは・・・。

とりあえずGABAに関してはヒトや動物を使った実験が行われ、GABAを食べることでの効果もある程度実証されています。一気に食べ過ぎたりお酒と一緒に飲まないようにすれば副作用も心配ないっぽいので、試してみる価値はあるかと。

こと睡眠に関しても良いコトが起きるように期待したいところですが・・・。私個人としてはもうちょっと詳しいデータが欲しいというのが現時点での感想です。

今回の記事元であるGABAストレス研究センターの発表でもそう。入眠時間(眠りに入るまでの時間)が約5分短くなったとありますが、入眠時間自体が1時間だったのか30分だったのかで5分短縮の意味合いと重要性が変わってきます。熟睡度を示す脳波:デルタ波の量も多くなったそうですが、多くなったことで良質な睡眠に近づいたのかどうか=理想値と比べてどうなのか、とかそういうもっと踏み込んだデータを出してくれると嬉しいなぁと思います。

眠りに悩む人の数は本当に多いので、こういう研究がもっと活発になって有益な情報がどんどん増えてくれることを期待したいですね!

 

最後に、GABAの摂取については自己責任になりますので飲みすぎや過度の信用は禁物。効果がちょっと出たらラッキーくらいで試してみるのが精神的にも良い感じです。

健康食品などの安全性については以下のサイトで調べてみるのもひとつ。ぜひ利用してみてください。

⇒https://hfnet.nih.go.jp/

それでは、また!

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店長・三浦 峻

大学卒業後、雑誌編集・ライター業を経て寝具メーカー【西川リビング㈱】に入社。4年間みっちりと寝具・眠りに関する事を勉強して地元・愛媛県に帰郷。現在は三浦綿業の店長として、眠りの大切さを多くのお客様にお届けしています。
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