こんにちは、店長です。
当店では肩こりや首こり、眠りの質にお悩みの方にオーダーメイド枕をおつくりしていますが、お客様からこんな質問を受けることがあります。
「オーダーメイド枕って色々種類があるけど、結局何が違うの?」
眠りへの関心が高まるにつれて様々なメーカーさんやお店がオーダーメイド枕を販売するようになりました。その種類は店頭で買えるものやネット販売も含めて10~20以上あると思います。こんなに多いと、オーダーメイド枕を試してみたいけど一体どれを選べば良いか分からない・・・と思っている方もいるはず。
そこで今回は、日本全国で販売されているオーダーメイド枕の特徴や違いを比較してご紹介いたします!
この記事を書いたのは2016年3月ですが、定期的に加筆をしながら2024年7月現在の最新データでの情報を随時更新していきます。
代表的なオーダーメイド枕ブランド8つを比較!
今回比較するオーダーメイド枕は、
①実店舗で販売している
②体型を測定してその人にぴったり合わせる
という2つのポイントを踏まえて、8つの枕をピックアップしました。
FIT LABO
当店で取り扱っているオーダーメイド枕・マットレスのブランド。製造メーカーは創業450年を超える老舗寝具ブランド西川です。FITLABOはブランド立ち上げから20年が経過し、全国で20万人以上の方がFIT LABOのオーダーメイド枕を愛用中です。
ご購入後10年間は無料で枕の高さ調整サービスを行なっており、日本全国の加盟店が連動して同じサービスを承ることができるため、転勤やお引越し先でも引き続き枕のメンテナンスやお手入れをご案内しています。
自遊自材(fits)
寝具メーカー・西川展開する、もう一つのオーダーメイド枕ブランドが「&Free(アンドフリー)」。中にいれる素材や寝心地の違いで2つのタイプの枕をオーダーメイドすることができます。
ロフテー枕工房
ロフテー株式会社が展開する枕ブランド。オーダーメイド枕はもちろん、低反発やジュニアサイズの枕など様々な枕がラインナップされています。
整形外科枕(山田朱織枕研究所)
TVやメディアに数多く出演されている整形外科医・山田朱織先生が研究開発されたオーダーメイド枕。玄関マットやタオルで枕をつくる理論で有名な先生ですね。
じぶんまくら
全国に160店舗以上を展開する寝具専門店・タナカふとんサービスのオーダーメイド枕ブランド。イオンモールやららぽーとなどショッピングモールに出店されていることが多いので、お店を見かけたことがある方も多いはず。中身を選べる通常タイプと、より上質な質感を得られるプレミアムタイプなど、いろいろな枕がラインナップされています。
my makura(マイ枕)
株式会社エイティー今藤が展開するオーダーメイド枕ブランド。お好みの感触から枕の中身を選べるとともに、枕本体のカラーリングも8色からチョイスすることができます。
頸椎を休息めるまくらオーダーメイドタイプ(すいみんラボ)
⇒https://futon-tsuyuki.com/products/ordermade.php
株式会社つゆきが展開するオーダーメイド枕ブランド。西日本を中心とした取り扱い店舗にて、専門アドバイザーが枕の高さ・素材・バランスをチェックしながら枕を作成します。
まくらぼ
株式会社大和屋ふとんが運営するオーダーメイド枕・ふとんのお店「まくらぼ」。首の深さや肩幅を測定し、後頭部の形もチェックしながらオーダーメイドで枕を作成しています。
ブランド別オーダーメイド枕の違い
枕の構造・中身・価格で比較する。
※2024年5月現在、ブランドによって価格変更が行われています。
当店が取り扱っておりますFITLABOはスタンダードサイズが27,500円税込、ワイドサイズが33,000円税込となっています。
オーダーメイド枕の多くは本体がいくつかのポケットで仕切られていて、その中に中身を詰めて高さを調節する構造になっています。その構造が一番複雑なのが「自遊自材」。表裏合わせて14のポケットがあり、クッション性を増すためのシートが最下層に入ります。
枕の柔らかさを決める中身の種類が豊富なのが「まくらぼ」。フワフワのつぶわたや炭パイプ、ヒノキ粒など10種類から選ぶことができます。
価格的に一番お手頃なのは「ロフテー枕工房」で中身の違いにより10,800円~19,440円。ただロフテー枕はセミオーダーも含まれるため、完全オーダーメイドで!ということなら「すいみんラボ」、次いで「FIT LABO」です。一番高価なのが「my makura」ですが、こちらはシルク素材の専用カバー付きの価格設定になっています。
測定方法とアフターフォローで比較する。
測定方法に関しては各ブランドによって様々ですが、基本的には首にできるすき間の深さを測定して枕の高さを決めていきます。横向き寝にも対応するために肩幅を実測するのは「FIT LABO」と「整形外科枕」と「まくらぼ」。その他のブランドは目視でのフィッティングで対応します。
アフターフォローでは「じぶんまくら」「my makura」「すいみんラボ」「まくらぼ」が永年無料で高さ調整を行ってくれます。当店の「FIT LABO」でも10年間無料で高さ調整を行うので、使用年数に対するフォローは万全。「整形外科枕」は2年目以降は高さ調整が有料。「自遊自材」や「ロフテー枕工房」は店舗ごとにアフターフォローが異なる場合があります。
購入できる地域で比較する。
(※店舗数・地域は2016年3月12日現在のデータです)
日本全国の布団屋さんやショッピングモール、百貨店売場などにオーダーメイド枕のお店があります。が・・・。
ただひとつ、高知県には上記8つのブランドが展開するオーダーメイド枕のお店がありません!なぜかは分かりません!
そのため、当店には高知県から枕を試したいお客様が良くご来店されるんです。1時間30分~2時間くらいかかるでしょうか…、遠くから有難うございます・・・。どこでもドアが早く実現されますように!!
僕がFIT LABOを選んだ理由
数あるオーダーメイド枕の種類のなかで当店が「FIT LABO」を選んだ理由は3つ。
①運営元が老舗寝具メーカーの「西川」だから。
→https://www.nishikawa1566.com/
創業から450年を超える老舗寝具メーカーの西川。やっぱり伝統って大事だと思います。いままでの経験や様々な知識が「FIT LABO」に盛り込まれていて、メーカーだからこそ出来る商品開発や情報収集のスピードはいち小売店では真似できません。とても頼りになるし、品質もやはり安定しています。
②肩幅を測定して横向き寝にきちんと対応できる枕だから。
これ、一番大事。首に出来るすき間と同じように肩幅のバランスも人それぞれ違ってきます。肩幅の大きさが横向き寝の枕の高さに直結するので、ココを数値できちんと測定できるのが「FIT LABO」のポイントです。仰向き寝と横向き寝という2つの寝方でぴったりの枕を使うと、寝返りのし易さが断然違うんです。
③全国の販売事例が聞けるから。
全国の「FIT LABO」加盟店が集まって年に何回か勉強会を行っているので、他の地域のお店さんから色々なお話が聞けます。「こんな体型のお客様が来られたので、ここに注意しながら枕をつくった」とか「高さを調整してもなかなかしっくり来ないお客様がいたが、中身の柔らかさが合っていなかったことに気付いた」など話題はいろいろ!その内容を接客の際にお伝えできるので、お客様への提案の幅が広がります。
でも結局は枕をつくる店員さんのスキル次第
ここまでオーダーメイド枕を比較してみました。形やサイズ、中身の種類が豊富といったようにブランドごとに良いところがあります。一番良いオーダーメイド枕を決めてやろうと思っていましたが無理だと気付きました(笑)。
「一番良い」を決めきれない最大のネックは、お店ごとにスタッフさんが違うから枕の完成度が一定ではないところです。どのブランドでもマニュアルとか研修とかいろいろあると思いますが、美容師さんでも枕販売の店員さんでも知識と経験とセンスが物を言うところは同じ。結局は「ひと」なんです。
良いスタッフさんに巡り合うのは運の要素が強いですけど、枕づくりが上手いであろう店員さんを見分けることはできます!僕が今まで見てきた枕づくりが上手い店員さんに共通するポイントを4つ紹介しますので、ご参考までに。
枕づくりが上手い店員さんを見分けるポイント4つ
①カウンセリングで悩みを丁寧に聞いてくれる。
お客様がどうして枕をオーダーメイドしたいのか、どんな悩みを解決したいのかをちゃんと聞いてくれる店員さんを選びましょう。悩みが肩こりの場合、朝起きたときにも痛いのか、寝る姿勢のクセがあるか、日中の仕事スタイルは何かなど、肩こりを解決するために必要な情報を聞き出して枕づくりに反映してくれます。
②ストレートネックやヘルニアという言葉に敏感。
オーダーメイド枕を試したいという方のなかにはストレートネックやヘルニアの症状を訴える方が相当数いらっしゃいます。お医者さんではないので治療することはできませんが、症状への知識と枕を変えることでのポイントをきちんと説明してくれる店員さんを選んだ方がトラブルが起きにくいです。
③枕で肩こりが治る!とか言わない。
枕は寝具でありお薬ではありません。なので、どんなに良い枕でも肩こりが治ると断言することはできません。お客様の感想で「肩こりが治った!」というお言葉を頂くことはありますが、あくまでも個人的な主観です。過度な期待をあおるようなセールストークをする店員さんは・・・、ということです。
④お客様の言われるがままに枕をつくらない。
いままでずっと高すぎる枕を使っていたお客様は高い枕に慣れているので、オーダーメイド枕を試したときに低く感じることがあります。フィッティング調整のときに「もっと高くしてくれ」と要望されればその通りにすることも出来るんですが…。顔の角度や目線などから判断して「お客様にはこの高さがぴったりだと思います!」と説明できる店員さんは、枕づくりに自信とスキルがある証拠。言われるがままにどんどん高さを上げてしまう店員さんよりも、お客様ごとにぴったりの枕の高さを見つけることができる店員さんを選びましょう。
いかがでしたでしょうか?
オーダーメイド枕と一言でいっても種類は様々。つくるひとのキャラクターも様々です。毎日使うものだからこそ、ぜひ納得できるものを見つけてください!
それでは、また!