こんにちは、店長です!
お客様おひとりおひとりの体型、頭の形、そして睡眠中の悩みや気になることに応じて作製していくオーダーメイド枕。
昨年9月にオーダーメイド枕をご購入いただいたお客様が定期メンテナンスも兼ねてご来店いただいたので、枕の使い心地についてお伺いしてみました。
整形外科でも原因不明だと言われた手の痺れ。
今までずっと低めの枕を使い続けていたお客様(40代・女性)。お仕事柄デスクワークも多いため慢性的な肩こりを感じていたところに「朝起きたら左手薬指が痺れている」という新たな悩みに最近気づいたといいます。
手の痺れに関してはいっときのものなのかなと様子を見ていたのですが、何日か経過しても具合が良くならないので整形外科を受診。そこで検査を受けてみたのですがこれといった具体的な症状・解決策は見つかりませんでした。
朝起きたときの不快感。。横向きで寝ているときに肩や腰が痛くなってくる。。。
考え出すとあれやこれやと気になってしまって寝られない!どうすれば良いの!?
ということで「枕だけでも変えてみるか」と当店にご相談いただいたのがお客様とのきっかけでした。
低めかつ柔らかい枕では首や肩をサポートできていないのでは?という仮説。
お客様のお話をお伺いしていくなかで気になったのは枕の材質と高さ。柔らかいわたが入っていて、使用年数が経過したこともあり新品当時と比べるとヘタって低くなっているということから「高さが足りないのでは?」と考えました。
枕の仕事は寝ている間にベッドと体にできる隙間を埋めることです。仰向き寝なら首周辺の隙間、横向きなら肩とほっぺたあたりの隙間を埋めることで寝姿勢を適正に保つ役割を担っています。
もし現在使用している枕の高さが足りない場合、首周辺の筋肉の緊張が寝ている間にもほぐれずに続いてしまい、寝ている間ずっと筋トレしているような状態になります。負荷がかかることでどんどん筋肉が固まってしまい、結果的にコリや手の痺れにつながっている可能性を感じました。
枕を高くすれば良いってもんじゃない。
実際にお客様の体型を測定し、枕を仕立てていきます。
細身の女性ですので首も細く、肩幅もそこまで広くありません。いくら現在の枕が低くなっているとはいえ、ガツンと高めに作ってしまうとそれはそれでやりすぎです。適度にバランス良く、頭の丸みにぴったりフィットするように高さを調整しながら作製させていただきました。
枕に使用した中材はほどよく弾力性がある、もちもちパイプを採用しています。
購入から1年経過して、寝心地はどうだった?
これまで1年ほどオーダーメイド枕を使用してみてどうでしたか?と聞いてみると、
オーダーメイド枕を使用するようになってから手の痺れは一切なくなりました。あの痺れは一体なんだったのだろう?笑
もちもちしたパイプが入っているのでほどよく柔らかく、首にぴったりフィットする感覚があるのが嬉しいです!
という感想をいただくことができました。
痺れがなくなったということで、大きな悩みを解決することができて本当に嬉しく思います!
頸椎椎間板の動きや場所、神経に触れているかどうか、骨格の問題、痺れている手の場所によってトリガーが異なる、等いろいろな条件があるなかではありますが、オーダーメイドで枕を作製するという手段でお客様の睡眠時間がより快適なものになったということは寝具専門店として幸せなことです。
これから先、高さがヘタってしまってもオーダーメイド枕はメンテナンスすることができますので、ぜひお気軽にまたご来店いただければと思います。
T様、この度は貴重なご意見をいただきまして誠にありがとうございました!