働く男は格好良い。
こんにちは、店長です。
前回のドイツ展示会報告に引き続き、ドイツ視察旅行の模様をお送りします。
フランクフルトでの展示会【ハイムテキスタイル】を終えた僕は、土日を挟んだ1月16日(月)にビラベックのドイツ工場を訪問してきました。
ドイツの寝具メーカー・ビラベック【billerbeck】は1921年創業。世界ではじめて羊毛(ウール)を使用した布団をつくった会社として知られ、現在日本で流通している羊毛ふとんのお手本にもなっています。
当店でもビラベックの商品を取り扱っていて、特に人気なのがベッドパッド。薬品加工を一切していないピュアな羊毛をマコ・トリコットと呼ばれる柔らかくてうすいニット生地で包み込んだ質感は、まさに雲のうえの寝心地。これでしか実現できない適度な保温性とクッション性に惚れ込んで、マットレスの上にONされる方が増えています。
いざ!工場のなかへ!
ではさっそく、ビラベック工場のなかに潜入します!!
工場のなかを案内してくれるのはこのひと、ジーバスさん。
恰幅の良いひとで、大きな声で「HAHAHA!」と笑う姿がとてもキュートでした!
まず案内してもらったのは、原料の加工場。
ここでは布団になる前の原料、コットンやウール・ポリエステルなどをほぐしたり伸ばしたりする機械があります。
加工するための原料がたくさんストックされていました。
これはキャメル。らくだの毛です。キャメルは布団の詰め物や毛布に良く使われている素材ですね。
お!JAPANの文字を発見!ジーバスさん曰く、ビラベックでは日本向けにつくる商品の品質を特別に良くしているそうで、使われる原料もわざわざ日本用に区分けされていました。こういうところを見ると、きちんとつくって頂いているんだな~と感じて嬉しくなります!
加工された素材は一時的にこの部屋で保管されて、ダクトを通って商品加工現場へと運ばれていきます。
実際に布団ができあがるまで。
さて、次は実際に商品がつくられている現場を見ていきます。
ドでかい機械が素材を飲み込んでいくような…。この機械では布団の詰め物と外側の生地をオートメーションで縫い合わせていきます。
ミシンがきちんと動作しているかチェックしているのでしょうか。真剣な眼差しです…。
ミシンを通ることでキルトができあがってきました。布団らしくなってきた!
断面はこんな感じ。素材が何層にも重なって布団のなかに入っています。
商品によっては手作業で一枚ずつつくられているものも。
釣り針みたいな針が付いた枠型に生地を取り付けていきます。
そのうえから羊毛を何層にも重ねて入れて、さらに生地でサンドイッチ。
上に重ねた生地をプチプチっと針に刺して取り付けていきます。
きちんと枠型に取り付けられた布団の原型は、機械によってミシン。自動的にキルトができあがってきました。
技術が進んだ現在でも、手作業で丁寧に行うところがあり。作業されている皆さんの「スパーン!ひゅーん!」といった手際の良さを見ていると、まさに職人の業です。
こちらの現場では枕がつくられていました。太いノズルから枕の中身が出てきて、自動で詰められています。
できあがった枕にはロゴやラベルが付けられて、より一層商品っぽくなっていきます。
加工された商品は種類ごとに分類されていました。
ビラベックのドイツ工場では100人近くの方が働いているとのこと。各セクションごとに慣れた手つきで作業されていました!
加工現場を後にして、次に向かうのは?何やら細い通路に入ってきましたが…。
着いた先は商品の配送センター!たくさんのダンボール箱が集まっています。
行先別にシールやバーコードが貼られて世界各国に商品が配達されていきます。ビラベックの商品が日本へ送られてくる時もここからスタートしているんですね!
商品の加工~出荷までを見学完了!
そんなこんなで約2時間。工場のなかを見学させていただきました。見学のあとにはドイツ・ビラベック社長のエアマートさんと2ショット。
ドイツ製の商品がつくられる現場を見る機会なんてめったにない事なので、とても貴重な体験ができました。工場で働く人たちの真剣な顔つきが印象的で、ビラベックの商品の良さをもっと多くのお客様にお伝えしたい!と改めて感じました。
次回がドイツ旅行完結編!ケルンへGO!
ドイツ視察旅行もいよいよ大詰め!次回はケルンで開催された国際家具見本市【imm cologne】の模様をお伝えします。
フランクフルトの展示会とはまた違った雰囲気で、個人的にはこちらの方が刺激的でした。乞うご期待!
それでは、また!