ペットが引っ掻いて破れてしまったダウナ羽毛布団をリフォームでお直しする!

こんにちは、店長です!

ここ愛媛はGWの連休中、すかっとした晴れ間が続いています。

爽やかな風が吹き抜けるとともに気温もグッと上昇。こういう日は羽毛布団を干したり布団カバーを洗うには絶好のタイミングだなと感じますね。

そんなお天気が続くなか、今年も羽毛布団リフォームのご相談件数が増えてきました。新居浜・松山にお住まいのお客様、東京や神奈川、九州にお住まいの方からもお問い合わせが続いています。皆さま、本当にありがとうございます!

今回は東京都にお住まいのお客様からお預かりした羽毛布団のリフォーム事例をご紹介いたします!

猫ちゃんが引っ掻いて破れてしまった羽毛布団…。

リフォームを検討されていたのは大塚家具のダウナ羽毛布団でした。

お客様からいただいたお問い合わせメールの内容はこちら↓

猫がベットに乗るときに爪をたててしまい生地のあちらこちらが破け羽毛が飛び出す箇所が多すぎて困っております。

日頃から羽毛の飛び出しがひどく、娘が飛び出した羽毛を拾って回り、私がとりあえず応急処置で縫うということがカバーの洗濯の都度に起こっており、とどめは猫が引っ掻いて縫うのも諦めた次第です。

羽毛の吹き出しが日常的に発生していてカバーの付け替えも大変になっていたところに猫ちゃんがトドメの一撃を放ってしまった模様です…。せっかくの気持ち良い寝心地がなくなってしまわないうちに早急にリペアしましょう!ということでお預かりいたしました。

サイズはダブルサイズ。使用年数は10年ちょっとだということでしたので、羽毛の膨らみ自体はしっかり残っている印象です。

手で布団を押し込んだときには羽毛の弾力性とともに跳ね返ってくるような羽毛のパワーを感じることができました。

製造年は「2007年」。印字がかすれて見えにくいですが、羽毛量・サイズ、使用されている羽毛の種類=ポーランド産ホワイトマザーグースダウン95%という表示がかすかに確認できます。

お、生地の破れを縫い合わせた跡があります。このあたりが猫ちゃんの攻撃によるダメージを受けた部分でしょうか、かなりの範囲で破れや穴開きが発生しています。

お客様もなんとかしようと必死に縫い付けてもらっていたかと思うのですが、少しの穴からでも羽毛は吹き出してしまうため処置はどうしても難しいのかなと思います。

縫うということは針で生地に穴をさらに開けてしまうことにもつながりますので、応急処置でもやってはダメ!とお伝えいたします。

さて、外側の生地には傷みや損傷がありましたが、中身の羽毛はどうでしょうか?綺麗な部分がどれくらい残っているのかチェックするため、中身を取り出してみました。

取り出した羽毛がこちら。白くてふわふわ、大きく膨らむ弾力性がはっきりわかるほどのボリューム感がありました。

手作業で選別してみると細かいファイバーや羽毛の残骸がありました。このような羽毛の劣化が進行してしまうと保温性の低下、羽毛の片寄りや吹き出しを招いてしまうのですが、今回お預かりした羽毛ではそこまで大事には至っていない様子。

ポーランド産ホワイトマザーグースダウンという成熟した羽毛を使用していることでの耐久性とともに、こまめに干したりカバーを取り替えながら丁寧に使用されていたお客様のおかげです!

一方こちらが大きくて綺麗な形を維持している羽毛です。

ふわふわの綿毛のようなダウンはマザーグースから採取された羽毛特有の大きさ。かなり密度も濃いので、空気をしっかり含みながら布団のなかで膨らんでくれていたのだと思います。

こういう羽毛がまだまだたくさん残っていることが分かりましたので、こちらの羽毛布団はリフォームする価値が十分にある!ということをお客様にお伝えすると大変喜んでいただくことができました。

これからも気持ちよくお使いいただけるように、リフォームを進めていきます!

リフォームが出来上がりました!

<リフォーム結果>

ダブルサイズ➡️ダブルサイズへのリフォーム

  • プレミアムダウンウォッシュ(布団を解体して取り出した羽毛を直接洗浄する)
  • 新品羽毛の補充:ポーランド産ホワイトマザーグースダウン95%を300g補充
  • 新品生地:綿100%・80番手平織り(1㎡あたりの重さ:94g)
  • ダブルサイズ(190×210cm)にお仕立て
  • 羽毛量:1.24g
  • 羽毛の片寄りを防ぐ完全立体キルト

出来上がり参考価格:92,000円(消費税・往復送料込み)

リフォームが完成した羽毛布団がこちら。

ふんわりしたボリューム感はダウナそのものの性能を生かしながら、安心してお使いいただける着心地になるようにお仕立ていたしました。

ダウナの「軽くてあったかい」という着心地はリフォームでも再現したいので、側生地にはダウナと同じ製法の平織りタイプを採用いたしました。通気性はある程度ダウナよりも抑えているのですが、一般的な羽毛布団生地(サテン織り)よりも軽いので、体にぴったりフィットするような着心地を実現することができます。

また、羽毛の片寄りを防ぐ完全立体キルトを採用しているので、長年使用による羽毛の移動や首元がスカスカになるのを防いでくれます。

羽毛の膨らみと保温性、生地の質感と軽やかさ、そして布団を掛けたときの心地よさ。もともとのダウナの品質の良さも相まって、綺麗に生まれ変わることができました!

出来上がった羽毛布団をお客様にお届けしてから数日後、こんなメールをいただきました。

昨日商品を受け取りました、ありがとうございます。

その後軽く風通しして使用しました。昨夜は暑かったのですがどうしても使いたかったので、窓を全開にして扇風機をかけ就寝しましたところ、ベッドに一緒に寝ている娘と朝寝坊するくらい爆睡してしまいました。

寝具って大事なんだなって改めて思いました。生地の硬さも気になるかなと思っていましたが、爆睡したのでおそらく気になっていないのだと思います。

本当にありがとうございました!

リフォームの出来栄えと着心地にとても満足いただけている様子で本当に嬉しいです!娘様とともに爆睡してくれたということで、寝具を通して気持ち良い寝心地をお届けすることができた結果なのかなと思います。

これからも長くご愛用いただければ幸いです☆

D様、このたびは当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました!