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2016/06/18

15年間使った羽毛布団の中身がどうなっているか実際に開けてみた【羽毛リフォーム】

商品紹介

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こんにちは、店長です。

ここ最近は気温が30℃近くまで上がり、お布団も夏仕様に切り替える季節になってきました。

この時期、お客様からのご相談で一番多くなるのが丸洗いや仕立て直しなどの『布団メンテナンス』です。冬のシーズンに使っていた羽毛布団や綿布団を、押入れにしまう前に一度すっきりキレイにしたい!と当店にお布団を預けて頂く方が多数いらっしゃいます。

「ずっと使っている羽毛布団の手入れをしたい」とお電話頂いたM様も、布団メンテナンスをご希望のお客様でした。長年使っているからヘタりと汚れが気になるということだったので、早速お布団の状態をチェックさせて頂きました!

同じ羽毛布団なのにボリュームが全然違う・・・

M様がお持ちになった羽毛布団は2枚。当店で15年以上前にお買上げ頂いた商品で、ご夫婦で使用されていました。布団の柄を見た社長が「懐かしい~」とセンチメンタルな気分に浸っていたのですが…

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全然ボリュームが違うんですけど!!

赤い柄の方が奥様が使っていた布団で、青い柄の方が旦那様が使用していた布団。明らかにふくらみ度合が違っていて、赤い方のボリュームが少なくなっています。

僕の経験上でいうと、同じ年数使った布団の状態を比べたとき、男性が使っている羽毛布団の方がヘタっている場合が多いです。男性の方が汗をかいたり体が大きかったりすることが多いので、その分布団も傷みやすくヘタリやすいんですよね。だけど、今回は逆パターンでした。

 

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羽毛布団のボリュームを測ってみました。奥様が使っていた布団の厚みは多いところで30cmあるかないか。ちょっとヘタってきたかなという印象を受けます。

 

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続いて旦那様が使用していた布団。布団のふくらみは30cmを優に超えて、37cmくらい!比べてみると段違いに羽毛のボリュームが残っている感じです。

 

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う~ん、やっぱり違いますね。なぜこんなにふくらみが違ってしまうのか、奥様に布団の使用状況を聞いてみると

『旦那は普通に使っていたけど、私は猫と一緒に寝ていたんです・・・』と。

あ~、それが原因のひとつかも。猫はあまり汗をかかないらしいのですが、布団の上に乗っかったり動いたりして、羽毛のふくらみをつぶしていたのかもしれません。あとは寝ている間に羽毛布団に抱きつくように寝るクセがあったりすると、ヘタりを早める原因になります。

布団を開けて、羽毛の状態をチェック!

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M様は日頃から定期的にカバーを洗濯して布団を干していたらしく、外観は綺麗な状態でした。布団を15年以上使うと衿元のところにシミが出来ていたり黄色くなってしまったりするのですが、汚れも少なくとても丁寧に使用されていたのが分かります。

しかし、布団の中身はどうなっているのか・・・。いよいよ羽毛布団の生地を開けて、中に入っている羽毛を取り出していきます!

 

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まずチェックするのは、奥様が使用していた羽毛布団から!一番汚れているだろう衿元部分の生地を開いて、中の羽毛を取り出していきます。

 

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ちなみに、M様ご夫婦の羽毛布団はどちらも大阪西川(現在は西川リビング)製の羽毛布団。

 

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中に入っている羽毛の産地はポーランド。ダウン率は95%・フェザーが5%という表示で、ランク的には西川の羽毛布団のなかでも上位に食い込む、レベルの高い羽毛布団だったと想定されます。

 

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で、羽毛を1グラム取り出して透明の筒に入れてみました。このボリューム感を覚えておいてくださいね!

 

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筒を振りながら羽毛の状態を詳しく見てみると、写真右に糸くずみたいなモノが。これは長年の使用で羽毛が壊れてしまった残骸、いわゆるファイバーです。このファイバーの量が多くなってくると羽毛布団のボリュームが少なくなって、保温性がなくなっていきます。

 

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ファイバーの量はそれほど多くなかったのですが気になる点がひとつ。やけに大きな白い塊が目立つんですよね。これはダウン同士が絡まり合っている状態(ピリング)で、汗や皮脂などがこびりついてベタベタ状態になると起こりやすくなります。

 

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ピリングの状態が分かりやすそうなものをピックアップしてみました。写真左がピリング状態で、右が通常のダウンです。もともと羽毛ダウンはタンポポの綿毛みたいな形をしていて、この状態であれば暖かい空気を含みながら保温性を保つことができるのですが・・・。ピリング状態だと、ダウンが絡まり合ってつぶれているので、空気を含むことができません。

 

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まったく使用していない新品の羽毛原料はこんな感じ。大きな塊になっているピリングもなく、ダウンがふわふわと見た目にも軽やか。この状態だと羽毛が暖かい空気をいっぱい含んでくれるので、保温性も良く、ボリュームも出てきます。

 

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次に旦那様が使っていた羽毛布団を開けて、中身を取り出してみました。奥様の場合と同じように衿元部分の生地を開いていきます。

 

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奥様の分と同様に、羽毛を1グラム取り出して透明の筒に入れてみました。この段階でみても、旦那様の布団から取り出した羽毛の方がボリュームが大きく残っているように感じますが・・・。

 

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写真左が旦那様の布団から取り出した羽毛。右が奥様の羽毛です。比べてみると全然違います。同じ1グラムですが旦那様の方がボリュームがあり、良くふくらんでいます。

 

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ところどころに羽毛の塊(ピリング)がありますが、奥様の状態と比べると数は少ないです。羽毛ダウンのふわふわした感じが多く残っていることが、ボリュームの違いを生んでいます。

 

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新品羽毛1グラムとも比べてみました。写真の一番左から新品羽毛・真ん中が旦那様・右が奥様です。新品と比べるとやはり、旦那様の分も少しボリュームは下がっています。15年以上使用されていることを考えれば多少のヘタリは仕方のないことで、逆にこれだけボリュームが残っていることに驚きです。元の羽毛原料は西川製で品質が良いということもあって、ヘタリの程度が少ないのだと思われます。

外見だけじゃ分からない羽毛の状態から、お手入れ方法を決める

羽毛布団の状態を詳しく見させて頂いた結果!M様の羽毛は質が良くまだまだ元気で、気になるピリングやヘタリもお手入れを行えばキレイに復活することができる、と判断させて頂きました。そこでご提案したお手入れ方法は、羽毛布団のリフォーム。

羽毛布団リフォームについてはコチラ⇒寝具のメンテナンス

羽毛布団のリフォームとは、専用工場で羽毛原料を全て取出してキレイに洗浄しゴミを除去したあと、新品羽毛原料を足しながら新しい生地に羽毛を吹き込んで、布団を仕立て替えるというメンテナンス方法。M様の羽毛は捨てるにはもったいない品質なので、リフォームでキレイに復活させてこれからも長く使用できるようにとご提案し、決めて頂きました。

羽毛布団のリフォームは受注から約1か月のお時間を頂き、1枚1枚丁寧に仕上げていきます。M様の羽毛布団がどのように生まれ変わるのか、今からとても楽しみ!出来上がりが届いたら、またご報告させていただきます。

当店では羽毛布団に限らず、お布団のメンテナンスを随時受付中です。「良く分からないけど、とりあえず見て欲しい!」というご要望も承りますので、ぜひお気軽にお問合せくださいね~!

それでは、また!

⇒【2016年7月19日更新】リフォームが遂に完成!出来上がりをじっくりチェックしました!

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店長・三浦 峻

大学卒業後、雑誌編集・ライター業を経て寝具メーカー【西川リビング㈱】に入社。4年間みっちりと寝具・眠りに関する事を勉強して地元・愛媛県に帰郷。現在は三浦綿業の店長として、眠りの大切さを多くのお客様にお届けしています。
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