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2016/05/13

産地偽装していない羽毛布団をネットで買うための条件3つ

商品紹介

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こんにちは、店長です。

GW終盤の5月7日(土)。朝日新聞の一面に羽毛布団の産地偽造問題が掲載されました。

実際とは異なる産地が表示された多数の羽毛布団が市場に出回っている疑いが出ている。事態を重く見た羽毛布団の業界団体はフランス産として売られている羽毛布団について「半分以上は産地偽装」などとする警告文書を加盟社に送付したが、消費者には知らせていない。

⇒羽毛布団「仏産の半分超が産地偽装」 業界団体が警告文(朝日新聞デジタル)

要約すると、

①羽毛布団の国内販売枚数は年間約320万枚あり、その半数がフランスやハンガリー、ポーランドなどの欧州産羽毛使用の表示が付いている布団だった。
②しかし2015年に輸入された羽毛原料の数量をみると、輸入先で一番多いのが中国で48%、次いで台湾が29%、欧州・ロシアからは17%しかなかった。
③あれ?これなら中国産羽毛使用の布団がもっと多くても良いはず。販売されている羽毛布団の数と輸入されている原料の産地が合わない!

ということで羽毛原料の産地偽装が疑われています。

特にフランス産羽毛の表示に至っては半分以上が偽装であると警告され、安い中国産の羽毛を混ぜたりかさ増しされている場合があるとのこと。現時点での真偽は定かではありませんが、価格競争のための露骨なコストカットが要因だと思われます。

5月10日現在、国も実態調査に乗り出す模様です。

組合が把握する事実関係や偽装防止に向けた取り組みなどを報告した。国も実態調査に乗り出す意向を示した。

⇒羽毛偽装、国も実態調査へ 業界団体が防止策報告(朝日新聞デジタル)

世間ではミヤネ屋騒動がクローズアップされてます。

⇒ミヤネ屋で起きた珍事が話題 羽毛布団偽装の特集中にタイムリーなCM

偽装問題が出て、各メーカーの対応

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老舗寝具メーカー・西川さんは流石に対応早かったですね。7日の午前10時にはHP上で報道についての文書を公開しました。

⇒羽毛産地表示に関する報道について(西川リビング)

⇒一部新聞報道の羽毛ふとん産地偽装に関する報道について(東京西川)

⇒羽毛ふとん産地表示に関する一部報道について(京都西川)

当店が販売している羽毛布団は西川リビング製の商品です。品質に関して一番信頼のおけるメーカーとして選んでいるので、報道のような偽装を行うことはありません。羽毛原料の出所もきちんと整理されており、必要ならば商品ごとに情報公開も可能だそうです。

ネットで賢く羽毛布団を買うために

もしも、産地偽装された羽毛布団が市場に流れているとすれば。日本人が羽毛布団を買う場所として一番活用している「インターネット通販」での商品の選び方が今まで以上にシビアになってきます。ここからは仮定の話なのであしからず。

 

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楽天やAmazonで「羽毛布団」を検索すると数多くの布団がヒットし、その中から自分の目的に見合う商品を探すことになります。しかし、ネット上では実際に現物を見て触ってニオイを嗅ぐことが出来ないので、ユーザーは書かれている商品説明だけで良し悪しを判断しなければなりません。それに加えて羽毛の産地偽装がないかどうかをチェックしなさい、というのは酷な話です。はなっから偽装を疑うのは商品・お店にとっても失礼な話だし、もっとも文面だけで判断するのは業界人でも絶対不可能です。

でも良い羽毛布団を出来るだけ安く!そして産地偽装の疑いがゼロに近いものを!家でゴロゴロしながら買いたい!という理想を追い求めるのが人の性というもの。

そこで、もし店長がインターネットでフランス産ダックダウン使用の羽毛布団(産地偽装の疑いが極力低いもの)を出来るだけ安く買うとしたら、これだけは押さえておくべきだと思う3つの条件をお伝えします。

 

①実店舗を運営している会社のネットショップを利用する。

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楽天やAmazonには星の数ほどのネットショップがありますが、当店のような寝具専門店や実店舗を持つ会社が運営しているショップも多く存在します。

実店舗があるということは、商品に関して何か問題が起こったときに行方をくらますことが出来ないので、お客様からの信頼を失うようなことはしないはずです。商品を注文する前には、利用するネットショップの会社概要をチェックして「○○ふとん店が運営してます!」とか「製造工場が○〇県にあります!」とか、所在のはっきりしているショップを利用する方が安全性が上がります。

まずは信頼できそうなネットショップを数件探して、その中で価格を比較していくほうがハズレを引く可能性が下がると思います。配送の対応が早いとか梱包が丁寧といったサービスにも直結しますしね。

 

②ダウン率は85%以上。羽毛の量は1.2kgを目安にする。

寒い夜でもあったかく眠るための羽毛布団なので、保温性を左右する羽毛の質は最大のチェックポイントです。

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画像出典元:西川リビングHP「羽毛ふとんについて」

羽毛の品質表示にはダウンとフェザーという2つの項目があり、保温性を担うのはダウンの方。ダウン比率が高いとふわふわした弾力性と保温性が高まります。一般的にはね。

で、ネットで販売されている羽毛布団にはダウン率が50%から様々なランクがあるのですが、暖かさを求めるなら最低でも85%以上のダウン率の布団を選ぶのがベター。それ以下の比率になると満足いく保温性とボリューム感を得られない可能性が高いです。届いた布団をみて「あれ?なんかボリューム薄くない?」と感じてしまわないように。

 

布団のなかに入っている羽毛の量も保温性に影響するので、ぜひチェックしたいところ。

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西川リビング製の羽毛布団ではシングルサイズで1.2kg、

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ダブルサイズで1.7~1.8kgの羽毛を入れるのが西川リビングの標準です。

ダウンの種類にもよりますが、フランス産ダックダウンだとこれぐらい入れないと保温性が確保できないので参考までに。でも巷には1kgや1.1kgしか羽毛が入っていない布団が存在します。わずか100g程度の違いですがバカにはできないんです。

羽毛の質がめちゃめちゃ良くて1kgでも十分保温性があるんだ!っていう理由があっての量計算なら良いんですけど、フランス産ダックダウンは劇的に保温性が高い羽毛原料ではないので。一般的にはね。

羽毛の量が減れば、単純にコストが下がりますからね。コストダウンを理由に羽毛量を減らしているとすれば、その布団を選ぶ理由は無くなります(産地偽装の疑惑的にも)。

 

③羽毛原料だけではなく側生地の品質もチェックする。

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羽毛布団の価格は羽毛原料のコストだけで変動する訳ではありません。布団の生地も大事な要素になります。

楽天で「フランス産 羽毛布団」と調べると最安値が9,999円(税込)からずら~っと商品が出てきますが、だいたい生地がポリエステル85%・綿15%という比率の「新合繊」と呼ばれる生地が使用されています。商品説明には「羽毛布団のふんわり感を損なわない軽量生地」とか「軽くて柔らかい」というワードが並んでいますが、結局はコストダウンをしたいからポリエステルを混ぜているに過ぎません。(綿よりも付加価値の高いポリエステル素材もありますが、値段が高いので使用されている可能性は低いでしょう)

2015/16年上半期の綿とポリエステルの原料相場平均をみると、綿花は1ポンド(約450グラム)につき70セントに対してポリエステルは1ポンドにつき48セント。ポリエステルの方が3分の1ほど原料単価が安いんです。

⇒日本化学繊維協会「ポリエステル下落により~2016/2/10」

羽毛偽装してまでコストカットを行っている布団があるとすれば、生地も原価を安くしている可能性が高いのでポリエステル素材が多用されることが予想されます。

なので、生地には綿100%もしくは綿の比率が高く混紡されている素材を使用している布団を選んだ方が、偽装布団をつかまされるリスクが下がります。

吸湿性の良さや使用感で考えても、店長は綿100%生地を選んだ方が良いと思います。

羽毛布団選びに失敗しないために!

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羽毛布団を選ぶのは本当に難しいです。今回のブログを書くために楽天・Amazonで羽毛布団を検索していろいろ調べてみましたが、まぁ数も多いし、説明をきちんと見なければいけないし、商品ごとの差を比較するのが大変すぎて心が折れかけました。

羽毛布団は中身が見えないからこそ、販売するお店側のモラルと商品を見極める力が求められます。ですので、羽毛布団を買うときには商品を見て触れる店舗に一度は行ってみることをお勧めします。買わなくても良いので触ってみてください。文章だけで判断するより、生地の質や羽毛のふくらみを感じながら品質を確かめる方が良いです。何か問題があれば店員さんに面と向かって文句も言えるし、聞いてくれます。

もし、羽毛布団の選び方に悩んでいて、羽毛布団の違いを教えて欲しい・このネットショップで買っても大丈夫かどうか、と迷っている方がいれば、店長にご相談ください。自分の知っていることなら何でもお答えさせていただきます!

それでは、また!

 

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店長・三浦 峻

大学卒業後、雑誌編集・ライター業を経て寝具メーカー【西川リビング㈱】に入社。4年間みっちりと寝具・眠りに関する事を勉強して地元・愛媛県に帰郷。現在は三浦綿業の店長として、眠りの大切さを多くのお客様にお届けしています。
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